18歳に聞いたSNSより効く選挙メディア  政党や政治家を判断する情報源は 新聞・テレビが65.9%、政党などのSNSはわずかに6.5%

 サンケイリビング新聞社とリビングくらしHOW研究所(所在地: 東京都千代田区、代表取締役社長 和田 直樹)では、18歳からの選挙権がスタートする7月の参院選を視野に置いた「10代の選挙・政治意識アンケート」を18歳・19歳を対象に実施しました。

【回答者のプロフィール】
男性52%・女性48%、18歳56.1%・19歳43.9%、高校3年生18.7%・専門学校生9.8%・大学生/短大生56.1%・社会人8.9%・その他6.5%


■18歳・19歳の52%が選挙に『行く』、『わからない』は35%
■18歳選挙権への気持ちは、『政治がよくわからないので心配』が最も多く35%

 今回の調査の回答者は123人。「7月の参議院選挙の投票に行く」という18歳・19歳は全体の52.0%と約半数でした。「わからない」が35.0%、「行かない」が13.0%。学齢別に見ると、高校3年生、大学・短大生の参加意欲が高く、専門学校生、社会人は「行かない」「(行くかどうか)分からない」が多くなっています。


 選挙権を得ることについての気持ちでは「政治がよく分からないので心配」35.0%、次いで「投票に責任を感じる」が29.3%。学齢別では、高校3年生の「政治がよく分からないので心配」が他のセグメントに比較して10ポイント前後高くなっています。


 投票意向と主権者になることへの気持ちをクロスしてみると、「行かない」人では、「政治がよく分からないので心配」「興味がない」がそれぞれ43.8%。 「(行くかどうか)わからない」人では、「政治がよく分からないので心配」46.5%、「興味がない」は23.3%。投票率を高めるには「分からない」気持ちの払拭がカギになりそうです。

◇選挙に行くか、わからない人の理由◇(一例)
・部活の日程がまだわからないから(大学・短大生)
・多分皆行かないと思うので(その他)
・だれに投票するかを決められるかわからないから(社会人)
・受験が忙しく政治の勉強までやる余裕がないから(高校3年生)



■選挙・投票について―『学校で授業があった』人は45.5%。
■『友達と話題にする』はわずかに14.6%、『家族と話をする』は31.7%

「わからない」の払拭に重要な学校での授業について聞くと、「あった」+「これからある予定」と「ない」が、ほぼ半々。参院選の「比例代表」と「選挙区」の内容を『知っている』は24.4%、『なんとなく知っている』が43.9%と、選挙に関する理解はあまり進んでいません。学齢別では、専門学校生、社会人の理解が低い傾向が見られます。


 では18歳・19歳は身近な人と、政治や選挙について話をするのでしょうか?

「選挙や政治について友達と話すことはありますか?」という質問に対して『ある』と答えた人は、わずかに14.6%。「家族と話すことは?」には『ある』が31.7%と、友達の倍以上いましたが、それでも少数派です。

◇家族で話す内容は◇(一例)
・投票は棄権しないようにとの話(大学・短大生)
・候補者の誰がいいか(専門学校生)
・沖縄の問題とか(高校3年生)
・政策・政治内容などをテレビをみながらしゃべる(大学・短大生)


政党や政治家の主義・主張を判断する手段は、新聞・テレビがトップで65.9%、次いで広報紙・チラシが21.1%。ネット世代とはいえ、政党や政治家のホームページは13.8%、SNSは6.5%と低く、能動的に見にいかなければならないWEBの利用は少ない結果に。家で何気なく目に入るメディアから、政治や選挙の情報を得ていることがわかります。


調査期間:2016.6.1~6.12  調査方法:18歳(7月の選挙時点で)〜19歳の子どもを持つ「リビングパートナー」(読者組織)へ子どもに回答してもらうことを依頼。WEBアンケート 集計数:123人


★18歳・19歳の『支持政党』は?『気になる政策課題』は? 15歳〜17歳はどう考えている?
詳しいアンケートの結果は、下記で公開中!
「リビングくらしHOW研究所」http://www.kurashihow.co.jp/

★リビング新聞の公式サイト「リビングくらしナビ」内『一夜漬け政治塾』では、「政治ってピンと来ない」という人にも、楽しく、投票に行きたくなるようなコンテンツを盛りだくさんに用意しています。
「一夜漬け政治塾」 http://mrs.living.jp/seijijyuku


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