ミセスのデータ

非常用持ち出し袋

 幼稚園児のいる家庭で「震災前から非常用持ち出し袋など防災グッズを用意していた」のは4割と、半数以下。震災前の3月の時点で「用意していなかった」と答えた人に「震災後、非常用持ち出し袋など防災グッズを購入しましたか?」と聞くと、「購入した」が4人に1人、「購入したいと思うがしていない」が2人に1人、「購入していない」が4人に1人でした。
 震災をキッカケとして非常用持ち出し袋を購入した人は全体の15%にすぎず、依然として半数近くの人が「非常用持ち出し袋を用意していない」ことになります。
 被災地から離れるにしたがって、ママの危機感も希薄になり、例えば大阪では「用意していなかった」と答えた26人中、震災後購入したのはわずかに6人でした。
 阪神・淡路大震災、東日本大震災と、2度の大震災が十分生かされていないのは、子育て真っ最中のママたちにとって、やや残念な結果です。引き続き、地震の備えに対するPRの必要性が明らかになったと言えるでしょう。

非常用持ち出し袋に通常入っていないもので「これは入れておきたい!」ものは?

  • 通帳や商品券等、すぐに持ち出せるようにジップロックに入れ、濡れないようにして非常持ち出しバッグに入れてあります。また、家族の写真を数枚入れてあります(はぐれてしまった際に、それを持ち歩いて、聞きながら探せるように)。手動発電機。携帯の充電も出来て、ラジオも聞け、懐中電灯にもなるもの。持ち出しバッグとは関係ないですが、万が一の時にはどこに避難するか(うちは町内の中学校が高い位置にあるため)を家族で決めてあります。バラバラにいたとしても、そこに向かうというようになっています。そして、家の中だけではなく、車にも非常持ち出しバッグを積みました(千葉県・33歳)
  • ラップ。衛生上安心・自宅へ戻れた時に水道が使えない時に洗い物ゼロになる。他にも使用用途が多々ある。アルコールジェルタイプと喉スプレー(北海道・38歳)
  • 女性のスキンケア用品や生理用品、アドレス帳、過去の写真や動画などのHDD、かかりつけ医の薬(解熱剤等)(神奈川県・36歳)
  • 携帯電話の充電器。家に電池式のものがあったのですが、夫の部屋の中のどこにあるのか、所在が分からなかった。そのため、大変な思いをした。今は自分も分かるところに置き、自分用の充電器も用意した(茨城県・42歳)
  • 簡易トイレ(埼玉・39歳)
震災前から非常用持ち出し袋など防災グッズは用意していましたか?

■調査概要
調査方法:WEBアンケート
調査対象:首都圏・関西圏・東海圏・北海道・東北・九州のメールマガジン会員
調査実施時期:2011年6月17日〜6月30日
集計数:447件