vol.14

OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。

OLマーケットレポート

変えるのにはちょっと抵抗あるんです、ケータイの契約会社

OLのほとんどの人が所有していて、もはやケータイのない生活なんてありえない! というほどに生活の中に溶け込んだ携帯電話。テレビが見られる電話、カーナビのような道案内機能など各社がこぞって新しいサービスを打ち出していますが、OLたちのココロをくすぐるサービスとはどんなものなのでしょうか。そして、携帯電話の契約会社を変える“面倒くささ”を我慢してでもOLを動かす力となるポイントは? 「携帯電話に欲しい機能」も女性ならではの視点が新鮮です。

設問

調査概要

  • 調査期間:2003年11月
  • 調査方法:シティリビングホームページ 「Citywave」メール会員に対するWEBアンケート
  • 集計数:1,519人(不明・非該当を除いて集計)
  • 回答者プロフィール 平均年齢:31.0歳

1携帯電話を持っているか

グラフ

「携帯電話を持っている」人が90.9%、PHSを含むと約98%と、ほとんどのOLが携帯電話を持っています。昨年と比較すると、携帯電話が6ポイント伸び、その他は減っています。

up

2携帯電話の契約会社

グラフ

「NTTドコモ」が約6割。続いて「vodafone」「au」「DDIポケット」「ツーカー」「アステル」の順となりました。 昨年と比較すると、「au」は3.6ポイントアップしていますが、その他の会社では減少しています。

up

3携帯電話の契約会社を変更することに抵抗はあるか

グラフ

約半数の人が「抵抗があるので変える気はない」と答えています。「抵抗はあるが条件次第では変更してもよい」という人は4割。「あまり抵抗はない」人は1割にとどまりました。

up

4契約会社変更に抵抗を感じる理由

グラフ

なぜ「抵抗を感じるのか」と尋ねたところ、9割の人が「電話番号、メールアドレスが変わるのが面倒だから」と答えています。その他にも「新規での手続き、現在の会社の解約手続きなどが面倒」などとにかく「面倒」だという声が多く挙げられました。

up

5現在の会社と比較して、どのような良さ・きっかけがあれば変更してもよいと思うか

グラフ

では契約会社の変更に伴う「面倒くささ」を乗り越えられるポイントは何かというと、やはり「料金プラン」が最も多く、87.7%。次いで「他社にはないサービスの魅力」が挙げられました。

up

6携帯電話に「あったらいいな」と思う機能

※フリーアンサーをカテゴライズしてカウント

グラフ

定期券・電車やバスの切符代わり、クレジットカードとしての機能、パソコンのように使い勝手の良い機能、身分証明などが挙げられました。もう実現している機能もあるようですが、確かにケータイでこんなことができたらとっても便利!

  • 【定期券】
    交通機関の定期券になる!なくしたら二重に大変か・・・と思ったけど、その都度データ通信で定期として作用するのであれば、人に使われないなどの設定もできるから便利かも?(29歳)
  • 【クレジットカード・鍵】
    お財布がわりになって、何でもお買い物ができたら便利だと思います。自宅のカギにもなるといいですね。鞄の中からカギを探すとき、なかなか取り出せないことがあるので…。(28歳)
  • 【パソコンのような機能】
    デジタル携帯勉強道具。PDAのスモール版。i-modeやFOMAで教材をダウンロードでき、月500円程度。単語帳やTOEIC試験の選択問題なら十分可能だし、電車の中でも迷惑がかかりにくい。(30歳)
  • 【身分証明書・クレジットカードなど】
    顔写真付きの身分証明書として公に認められる証明書、健康保険証。3万円位までに使用限度が設定されたクレジットカード。手書きメモ。簡単な表計算などもできると嬉しい。(37歳)
  • 【防犯】
    防犯ベルを搭載して欲しい(どうしてないの!って感じ。かばんのなかにいろんなものを入れたくないんです。物騒な昨今女性には嬉しい機能です)。 満員電車の中の痴漢をGPS付きの携帯から通報したら警察官が到着時に逮捕してくれるシステム。その他の通報もそうなったら良いなと思います。(33歳)
up

7携帯電話 各社のイメージ

※フリーアンサーをカテゴライズしてカウント

グラフ

NTTドコモ以外の会社には「安い」というキーワードが上位に挙がっています。NTTドコモでは反対に「高い」が1位です。auとvodafoneは共通して「頑張っている」「新しい」というキーワードがあげられました。

up
<まとめ>
  • PHSを含めると、携帯電話を持っている人は約98%、ほとんどの人が携帯電話を持っており、昨年よりも6ポイント増えています。契約会社は「NTTドコモ」が最も多く、約6割の人がドコモユーザー。次いで「vodafone」「au」「DDIポケット」「ツーカー」の順でした。昨年と比較して、「au」はシェアを伸ばしていますが、その他の会社では減少しています。
  • 携帯電話の契約会社を変更するにあたって、「抵抗があるので変える気はない」人が半数。抵抗がある理由としては「電話番号、メールアドレスが変わるのが面倒」というのがダントツでトップ。現在の会社と比較してどんな良さがあれば変更してもよいと思うかというと、「料金プラン」が最も多く、9割近い人が挙げています。
  • 携帯電話に「あったらいいな」と思う機能は、交通機関の定期券やきっぷとしての機能。そのほか、クレジットカード、パソコンのような機能、身分証明、ビデオの予約などが挙げられました。また、防犯に役立つものとして「防犯ベル」や通報システム、留守宅のセキュリティを確認できる機能など、女性ならではの声が多数寄せられました。
  • 携帯電話各社のイメージについて。NTTドコモは「料金が高いけれど堅実でメジャーなブランドだから安心」、auは「安くてデザインがいいから若いユーザーが多く、斬新」、vodafoneは「ベッカムに代表されるように、国際的でおしゃれ」、ツーカーは「シンプルで安いけど地味でマイナー」という印象を持たれています。
  • 安い料金プランやおしゃれな端末など、CMなどを通じて他社の魅力は伝わってくるのですが、契約会社変更に立ちはだかる壁は「面倒くさい」こと。連絡先が変わることを友達に教えなくてはならないし、新規契約、現在の会社の解約と手間がかかるのがネック。契約会社を変えても同じ電話番号を利用できる制度の導入も検討されているようですが、まずは各社間でのメモリ移動や、変更通知を手軽に送れる機能などを整備し、少しでも「面倒くささ」を減らす工夫をしてもらいたいものです。