vol.68

OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。

OLマーケットレポート

キャラクターは「癒し」がポイント

大人の女性がキャラクターものを使うことがヘンではなくなったのは、何年くらい前からでしょうか…? 最近は大人の男性でも、キャラクター好きを隠すこともなくなりましたね。 今回はキャラクターについての調査。OLが好むキャラクター、定番のキャラが顔を揃えるかと思っていたら、意外な大穴が登場していました!

設問

調査概要

  • 調査期間:2008年7月
  • 調査方法:シティリビング公式サイト 「Citywave」上にアンケートページを掲出
  • 集計数:393人(不明・非該当を除いて集計)
  • 平均年齢 31.0歳

1キャラクターものが好きか

グラフ

「大好き」は23.3%、「まあ好き」が61.5%。OLの8割以上はキャラクター好きを自認しています。20代は突出して「大好き」が多いのが特徴ですが、30代になると人目を気にするのか「まあ好き」という回答が増えます。年齢に関わらず、キャラクターが好きではない人は少数派です。

up

2好きなキャラクターと、好きな理由

グラフ

「くまのプーさん」が34.3%でトップ。続いて「ミッフィー」「リラックマ」「ハローキティ」「ミッキーマウス」「スヌーピー」…と、動物をモデルにしたキャラクターが人気を集めています。 3位の「リラックマ」は、キティ、ミッキー、スヌーピーなどのご長寿キャラを押しのけてのランクインです。

好きな理由

【くまのプーさん】

  • とにかく癒される。力が抜けるような癒しではなくて、落ち着ける感じ。(29歳)
  • 色のイメージが好きな黄色。グッズも垢抜けていてかわいい。(28歳)

【ミッフィー】

  • ほのぼのするし、キャラクターグッズの色合いもどぎつくないから(34歳)
  • シンプルなのにかわいい。シンプルなので抵抗なく持てる。(26歳)

【リラックマ】

  • 癒される。絵本も出ていて読んだことがあるが、共感できるし、ほっとする。(33歳)
  • 以前はミッフィーが大好きでしたが、リラックマのぽよ〜んとした感じがなんとも癒されて大好きです。(35歳)
up

3好むキャラクターのイメージ

グラフ

まずは「かわいい」ことが必須、そしてプーさんやリラックマのコメントにも多く挙げられたように「癒される」ことも重要ポイント。「親しみやす」くて「ほんわか」しているのもOLに好まれる要素です。

up

4これからヒットしそうだと思うキャラクター

グラフ

ヒット予測、たくさんのキャラクターが挙げられて票が分かれましたが、トップはソフトバンクの白い犬。まりもっこり、映画「ミラクル7号」のナナちゃん、テレビでも話題になった奈良県のせんとくんなども挙げられています。

  • 【ソフトバンクの白い犬】
    CMでは本当の犬だけど、やっとキャラ化された! 携帯ストラップの白い犬は小さいのに、しゃべる声がテレビのまんまでりりしい。(25歳)
  • 【まりもっこり】
    気持ち悪いけど思わず噴出してしまうところが万人受けしそう。(29歳)
  • 【ミラクル7号のナナちゃん】
    不思議でかわいい。懐かしい感じがします。(31歳)
  • 【せんとくん】
    キモかわいいし、色々論議を呼んでいるので注目を浴びているから。(33歳)
up

5今日の持ち物の中で好きなキャラクターがついているもの

グラフ

「ペン」と「携帯ストラップ」はキャラクターが幅を効かせるジャンルと見えて、4割前後の人がキャラ付のものを使用しています。「携帯電話の待ちうけ画面」「タオル」「PCの壁紙」「銀行通帳・キャッシュカード」「キーホルダー」も2割以上の人がキャラクター付のものを選んでいます。

up

6キャラクターが好きなために商品を購入したことがあるか

グラフ

「ある」が62.6%。年齢で見ると、35歳以上は68.4%と高めです。30〜34歳は56.2%と、他の年代に比べてぐっと低くなっています。

up

7自分の地域にもご当地キャラがほしいか

グラフ

「ほしい」は37.5%、「ほしくない」は62.5%でした。「ほしい」は若い人ほど多く、年齢が高くなると「ほしくない」割合が高くなります。

◆ご当地キャラがほしい理由

  • 秋田出身です。すでに去年の若杉国体の『すぎっち』、なまはげの『ナミーとハギー』、『超人ネイガー』等のキャラクターがありますが、もっと全国区で有名になって欲しい!!(34歳・神奈川県)
  • 前に都庁前で各区がブースを出すイベントのアルバイトをしたことがあるが、杉並区はマスコットがいたので目立っていました。どうせイベントやるならめだってアピールできた方がいいと思うから。(25歳・東京都)
  • 地域ごとにあったら全部集めてみたいと思いました!その地域の特徴とかも取り入れていったら、すごい個性溢れるキャラクターがたくさん見られる気がして、とっても面白いと思います!(24歳・神奈川県)

◆ご当地キャラがほしくない理由

  • だって・・・落花生のキャラクターなんていらない!!きっと千葉は落花生OR菜の花になるから・・・。(28歳・千葉県)
  • 可愛いキャラクターなら、あってもいいかなと思いますが・・・あまり地域発のキャラには興味がないかもー!それより、ご当地キティーとかの方が好きです☆(26歳・埼玉県)
  • キャラクターを考えたり、費用を費やすなら、別のことに頭を使ってほしい。(38歳・東京都)
up
<まとめ>
  • いつのころからか「大人がキャラクターグッズを持つ」ことがそれほど気恥ずかしいものではなくなって、OLたちも「もう大人だから」と好きなキャラクターから離れることもなくなりました。「キャラクターものが好き」なOLは8割を超えており、ペンや携帯ストラップ、携帯電話の待ち受け画面など頻繁に目にするものに好きなキャラクターを取り入れています。
  • OLに一番人気の高いキャラクターは「くまのプーさん」。2位の「ミッフィー」も同じく、シンプルでまるっこいデザイン、ほのぼのとした世界観に癒される人が続出です。「ハローキティ」「ミッキーマウス」「スヌーピー」などのご長寿キャラクターを抜いて3位につけたのは「リラックマ」。“OLカオルさんの家にいきなり住みついたきぐるみのクマ”という設定で、“立ち上がったり動いたりするのが大嫌い”でいつもゴロゴロしているキャラクターです。忙しい毎日を送る中で、思う存分だらけているクマのキャラクターにある種の憧れを抱くのでしょうか。
  • そんなリラックマの気分を反映してか、OLが好むキャラクターのイメージは「癒される」かどうかがポイント。近頃、キモかわいいキャラクターが話題ですが、やっぱりひねりなく「かわいい」ものが好まれるようです。
  • これからヒットしそうだと思うキャラクターのトップは、ソフトバンクの白い犬。初めてCMを見たときにはものすごく違和感があったものですが、もはや日本中ほとんどの人が見慣れてしまったでしょう。「しゃべるお父さんストラップ」の登場で、今後もさらなる人気が予想されます。まりもっこり、せんとくん、ちーばくんなどご当地キャラも健闘しました。
  • 自分の地域にもご当地キャラがほしいと答えたのは37.5%。年齢が若いほど要望が高く、年齢が高くなるほど関心が低くなります。
  • 日本は世界に類を見ないほどキャラクター好きの国民だといわれていますが、全くその通り。街を歩けば、商品にもポスターにも店舗にも名前も知らないキャラクターであふれています。そんな中、OLたちの心を掴んだ「リラックマ」はある意味この時代を象徴しているかのようです。エコだロハスだといわれて久しいものの、現実の世界はスピード化をたどる一方。ふと疲れを感じたときに、無表情にごろごろ、だらだらしているリラックマが癒しを与えてくれるのです。これからもしばらく、キャラクターは「癒しの時代」が続きそうです。