vol.103

OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。

OLマーケットレポート

OLは節電対策で何を買う?オフィスで行う節電対策1位は・・・OLの節電意識、徹底調査

設問

調査概要

  • 調査期間:2011年4月
  • 調査方法:シティリビングホームページ 「Citywave」メール会員に対するWEBアンケート
  • 集計数:806人(不明・非該当のぞく)
  • 平均年齢:34.8歳
  • 勤務形態:正社員(総合職)…23.9% 正社員(一般職)・・・50.6% 派遣・・・16.0% 契約嘱託・・・8.9%
  • 暮らし方:独身(一人暮らし)・・・28.4% 独身(親と同居)・・・35.4%  独身(同棲中)・・・2.5% 既婚・・・31.5%

1震災前と比較して、現在のあなた個人の節電意識はどのような状況ですか?

(n=806)

グラフ

節電意識の変化の理由について

  • 東北の被災者のことを考えると、待機電力でももったいないと思いコンセントを抜くようになった(27歳既婚)
  • 日ごろから無駄な電気が気になっていたが、社内ではあまり推進できずにいたが、公然と電気を消せるようになり、日々節電にまい進している(25歳独身)
  • 協力する気持ちと、これを気に電気代を安くしようと節電を心がけるようになりました(29歳既婚)
  • 元々節約する日常だったので、さほど変わらない。今までに加えて、こまめにスイッチを消すようになった(33歳既婚)

震災後、計画停電等の実施や、原発問題の連日の報道、公共のエスカレーターやエレベーターの一部停止など、節電が生活に密接になってきており、85%近くのOLが節電意識が高まっていると回答しており、また 節電意識はあまり変わっていないと回答した中にも、「そもそも節電していた、無駄な電気は使わないようにしていた」という回答も多く見受けられました。

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2この夏の節電対策で何か新しい消費をする予定がありますか?(個人使用)

(n=806)

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震災や電力不足の影響で経済が萎縮することが懸念されていますが、約3割のOLが節電対策で何か新しい消費をする予定があると回答しており、萎縮一辺倒だった消費に明るい兆しが見えました。

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3この夏の節電対策商品の購入予定について教えてください(個人使用)

LED電球

(n=806)

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省エネの白物家電(冷蔵庫、クーラーなど)

(n=806)

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扇風機

(n=806)

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衣服(涼しさを重視したもの)

(n=806)

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肌着、下着(涼しさを重視したもの)

(n=806)

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クールマット(冷却ジェルパッド)

(n=806)

グラフ

購入した節電対策商品とその購入動機、きっかけ、使用しての感想など

  • クーラーの使用電力が高いとのことなので、除湿機+扇風機で何とかしたい(27歳既婚)
  • 昨夏に「断熱・遮光カーテン」に変えました。暑い日も冷房かけずに、除湿モードだけで過ごせてます(36歳既婚)
  • すだれとござが早めになくなるかもしれないと思い早めに購入しました。目にも涼しく癒し効果もあるようで買って正解でした(35歳既婚)
  • 少しでも節電できたらと思い、ユニクロのクール素材の下着を買ってみた。最近着用し始めたけど、なかなか効果があると思う(37歳既婚)

自由回答に寄せられた節電対策として購入した商品は、除湿機、遮光カーテン、つる植物のグリーンカーテン、窓に貼る断熱フィルムなど クーラーを使わないで涼しく過ごすためのものが多くあげられました。昨年の夏が猛暑だったこともあり、クーラーの電気代を押さえるためとして、節電対応商品の購入は既にそこそこ進んでいる結果が見受けられました。

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4あなたのオフィスでの、この夏の節電対策への取り組みについて教えてください

(n=806)

グラフ

節電対策をする予定のオフィスにお勤めの方にお聞きします
具体的にどのような節電対策を実施する予定ですか(既に実施していますか?)

(n=684)複数回答可

グラフ

照明を一部消す、エアコンの設定温度を上げるという回答はともに80%にのぼり、かなり浸透していると思われます。またオフィスでの節電対策は既に実施が始まっているところも多数あり、ジェットタオル(ハンドドライヤー)の撤去や男性社員のクールビズの早めの実施、女性社員の制服を夏だけ私服にする、夏季休暇を一斉にする、など、着々と準備を始めているオフィスが多々見受けられました。


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5節電対策のため、あなたの勤務するオフィスでサマータイム(勤務時間を1時間程度早める)を導入するとしたら賛成ですか、反対ですか?

(n=806)

グラフ

サマータイム導入に賛成、反対の理由

【賛成】

  • 夏は明るい時間帯が延びるし、朝は比較的涼しい時間に通勤できるから(24歳独身)
  • 節電につながるなら実施したほうがよいと思う。ただ、残業をしたりして、効果が出ないようならやる必要はない(33歳既婚)
  • 通勤時間のラッシュ時の混み具合が分散されるかもしれないので良いと思う(29歳既婚)
  • 朝早く出勤して、気持ち良く仕事をして方が能率が良いと思います(30歳独身)

【反対】

  • 自社だけだと、相手先のある企業では残業が1時間増えるだけで結果として電力消費は増えると思うから(30歳独身)
  • 今でも8時〜8時半出社なので、これ以上の早い時間の出社は無理(24歳独身)
  • 一時間早めて出社したとしても、一時間早く帰れる保障はないから(32歳既婚)
  • 保育園に通う子供がいるので、なかなかむずかしい(31歳既婚)

賛否両論のサマータイム、涼しい時間に出社できる、明るいうちに退社できる、海外に住んでいる時サマータイムを経験し、とてもよかったので日本全体でも実施すべき等の賛成の声と、サマータイムの節電効果そのものへの疑問や体調変化への不安、自分のオフィスだけのサマータイムだと、相手先企業との取引があり1時間早く来ても、1時間早く帰れないので残業につながる、といった声や子供の保育園の送り迎えの時間に支障がでるなど反対の声がありました。

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6節電対策のため、あなたの勤務するオフィスでサマータイム(勤務時間を1時間程度早める)導入する予定はありますか

(n=806)

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自社だけのサマータイムの実施予定は5.7%に留まっていますが、今後、首都圏のエネルギー供給問題が長期に続くと思われ、今後ますますサマータイムの導入の是非について活発な議論がされていくと思われます。

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<まとめ>

 連日報道される原発問題、そして梅雨が近づきつつある中、夏の節電対策はまったなし、の状況となってきました。家電量販店ではエアコンはもとよりLED電球への買い替えコーナーを増設され、衣料品コーナーも例年以上に涼しさを強調した商品を店頭に並べているように思われます。

 今回の調査では、そんな節電対策の中でOLがどのような消費を行うか、どのような節電対策を行うかを徹底調査いたしました。昨年の夏の猛暑もあってか節電意識は既にかなり高く、これから節電対策商品も購入済み、購入予定の声が多く、今回の調査であげた代表的な節電対策の6商品(LED電球、節電白物家電、扇風機、衣服、下着、クールマット)全てにおいて、5割以上が購入済みもしくは購入検討となっており、節電商

 また95%近くのオフィスが節電対策を実施する予定で、既に前倒しで、節電対策を実施しているところも多数あり、節電意識の高をを伺える結果となりました品への関心、購入意欲の高さが伺える結果となりました。

 今後サマータイムも含め日本全体で効果的な節電対策を実施をさらに議論する必要があり、またいかに消費意欲を落とさず節電対策をおこなっていくかを議論する必要もあると思われます。OLの節電対策に関する意欲が高いことが浮彫りとなった今回の調査、商品開発はもちろんのことプロモーションも節電を絡めた施策を行うことがOLの消費を掴むことになると思われます。