〜働く女性と自治会・町内会についてのアンケート〜 「必要」派は約5割  暮らしやすさ・いざという時のための意義は 感じるが、忙しくて参加しづらい

リビング新聞グループのシンクタンクである株式会社リビングくらしHOW研究所(所在地: 東京都千代田区、代表 取締役社長 中村 史朗)では、全国の働く女性を対象に「自治会・町内会についてのアンケート」を実施。働く女性 が増える中、働く女性たちの自治会・町内会への意識や参加実態を調査しました。

リビングくらしHOW研究所 ウェブサイト https://www.kurashihow.co.jp/

■自治会・町内会がある人の加入率は約7割。理由は「義務」「交流」「暮らしやすさ」

 働く女性に住んでいる地域に自治会・町内会があるかを聞くと、「ある」が79.5%と大半。「ない」という人は5.7%と少ないものの、「分からない」
という人が14.8%います。
 居住地域に自治会・町内会がある人のうち、実際に加入している人は71.8%。加入している理由は、「義務だと思う」37.9%、「周りの住民が加入している」31.6%とルール感が強いよう。
 活動意義に関する理由としては「地域の人との交流」36.4%、「暮らしやすさ(環境・安全など)のために必要」29.4%、「地域の情報が得られる」25.8%がポイントを集めました。

■自治会・町内会に加入していても、活動に参加したことがない人が2割超

 自治会・町内会の加入者に、成人してから参加したことがある活動を聞くと、上位は「住民同士の連絡(回覧板など)」「祭り・イベント」「清掃などの美化活動」ですが、いずれも4割程度。「どれも参加したことがない」という人も23.2%いて、その理由は「忙しくて時間がない」44.2%がトップです。

 近頃、「働き方改革」「女性活躍推進」などで働く女性が増えている中、働く女性たちが自治会・町内会活動への影響を感じていることを自由回答で聞くと、時間が合わない、負担が多いなどの悩みが見られました。


「近頃、働く女性が増えていることによる自治会・町内会への影響・悩み(FA)」
●休日に活動が凝縮され負担が多くなる(47歳/既婚/フルタイムワーク)
●会費の集金など日中不在で順番を飛ばされて何度もきていただいているようで申し訳ない(48歳/既婚/フルタイムワーク)
●資源ゴミの当番制や清掃などで世帯1人参加などで、参加出来ないと罰金があり休んで参加している(43歳/既婚/フルタイムワーク)
●たまの休みには子供とゆっくり過ごしたいのに、清掃作業が年に何回もある。役員になればもっと時間に縛られる。学校の土曜参観や各種行事もあるのにと思うと本当に自由な時間がない。男は名前だけかして、実際出向くのは女! 地域活動に参加しているのは女! 学校行事に参加しているのも女! 身体も精神的にも辛いです!(47歳/既婚/パート・アルバイト)
●自治会・子供会の活動に参加する時間がとれない女性が増えたので、地域活動の必要性を感じない。 世帯からいくらか徴収して有料ボランティアを雇ったほうが何かとスムーズそう(34歳/独身/フルタイムワーク)


■未加入のフルタイムワーカーは特に「活動内容が分からない」「時間がない」と感じている

 自治会・町内会があるのに加入していない人が、その理由として多く挙げているのは「案内・勧誘を受けていない」「メリットや活動内容が分からない」といった情報不足。「忙しくて時間がない」「大きな負担があるのが嫌」という意見も比較的多数。働き方別にみると、フルタイムワーカーは「活動内容が分からない」「忙しくて時間がない」と特に強く感じているようです。


■「必要」派が過半数。自治会・町内会の意義は「安全・防災・美化・交流」活動にあり!行政に担ってほしいのは「道路や環境の整備・福祉活動・資源回収」

 回答者全員のうち、自治会・町内会は「必要」「どちらかといえば必要」という人は51.6%。「不要」「どちらかといえば不要」という人は18.1%でした。不要派の理由では、人間関係の煩雑さや、自分へのメリットの少なさを理由に挙げている人が散見されました。
自治会・町内会の役割として重要だと思うものの上位は、「防犯・安全」「防火・防災活動」「清掃などの美化活動」。日中は職場で働いている女性たちも、自分の居住地域の暮らしやすさの維持・向上への関心は高く、地域コミュニティーの力が必要だと感じている人が多いようです。一方、行政に担ってほしいと思うものとしては、「道路・街路灯などの整備・修繕」「社会福祉活動」「資源の回収」などがポイントを集めました。
※詳細レポートは、リビングくらしHOW研究所サイト(下記)で公開中。本リリースの内容以外に「居住地域への愛着度や地域活動への参加意向」などのデータや、「加入している自治会・町内会のいいところ、活性化のためにしている取り組み」などのコメントも紹介しています。


「「必要」「どちらかといえば必要」だと思う理由(FA)」
●核家族化、高齢者の一人暮らしが増えている中で、災害等の有事に備える意
味でも地域コミュニティーは必要だと思う(44歳/独身/フルタイムワーク)
●何かご近所であった時の相談先となる安心感(38歳/既婚/フルタイムワー
ク)
●いざという時に助け合うという意味と共用部分に関する日々の管理を適切に
行うために必要であると思うため。 (24歳/独身/パート・アルバイト)
「不要」「どちらかといえば不要」だと思う理由(FA)
●自治会、町内会の人たちこそが地域をおかしくしている場合もある。新しく
越してきた人に対する態度など(35歳/既婚/フルタイムワーク)
●子供、家族向け。一人暮らしの女性向けではない(48歳/独身/フルタイム
ワーク)
●自治会がしていて自分にメリットがあるものは古新聞回収くらいのものだか
ら。地域のこぢんまりとしたイベントには興味ないです。 最近では、大型の
フェス(フード、イベント、物販)広場で企業主催でよくやっているので、地域
イベントはそれで質も十分満足です(36歳/既婚/フルタイムワーク)


【調査概要】期間: 2018.5.16〜5.20 / サンケイリビング新聞社公式サイト「リビングWeb」「シティリビングWeb」「あんふぁん
Web」でのアンケート / 有効回答数:826人

【回答者プロフィール】フルタイムワーク51.9%、パート・アルバイト41.6%、自営6.4%/20代10.7%、30代31.0%、40代33.5%、
50代20.9%、60代3.9%(平均年齢: 42.4歳) /既婚61.4% 独身38.6% /子どもの有無・人数:1人21.7%、2人23.6%、3人以上
7.7%、いない47.0%/住居形態:一戸建て(持ち家)43.6%、集合住宅(持ち家)19.6%、賃貸住宅34.0%、官舎・社宅・その他2.8%

詳細レポートはリビングくらしHOW研究所サイトで公開中 https://www.kurashihow.co.jp/markets/13084/
日々、Facebookで女性とくらしのミニデータを更新中 https://www.facebook.com/kurashiHOW/

■本リリースに関するお問い合わせ
株式会社リビングくらしHOW研究所 担当:島本
TEL:03-5216-9420 FAX:03-5216-9430
E-mail:info@kurashihow.co.jp