vol.16

OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。

OLマーケットレポート

春、OLの6割が悩まされる病、花粉症

いまや国民の5人に1人が悩まされているという花粉症。地方よりも都市部に患者が多いと言われていますが、都心で働くOLたちにとって花粉症は深刻な問題のひとつです。
OLの花粉症の現状と、おすすめの花粉症対策のほか、今話題の新製品についても聞いてみました。

設問

調査概要

  • 調査期間:2004年3月
  • 調査方法:シティリビングホームページ 「Citywave」メール会員に対するWEBアンケート
  • 集計数:1,564人(不明・非該当を除いて集計)
  • 回答者プロフィール 平均年齢:30.6歳

1花粉症の自覚があるか

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花粉症の人が約6割。OLの5人に3人が花粉症に悩まされており、「国民の5人に1人」の割合を大きく上回っています。ストレスや舗装道路からの花粉の舞い上がりなどが悪化の原因、と言われるなか、花粉症に悩まされるOLが多いのも当然なのかもしれません。

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2花粉症で医師の診察を受けたことがあるか

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花粉症の自覚がある人のうち「診察を受けた」人が6割強。診察を受けて良かったことは、「市販より安く薬が手に入る」「症状が軽くなった」「自分が花粉症とわかってあきらめがついた」などが挙げられました。(フリーアンサーより) 診察を受けていない人は、「病院に行く時間がない」「受けても治らないと思う」「時期が来れば治まる」などの理由で病院から遠ざかっているようです。「花粉症だと認めてしまったら、もっとひどくなりそうな気がして」診察を避けている人もいます。

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3花粉症の時期に心がけていること

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「外出先から戻ったら、手洗い、うがいを心がけている」が最も多く65.2%の人が挙げています。次いで「天気予報で花粉飛散予報をチェック」「『花粉症にいい』とされる食品を積極的に摂取」などは約半数の人が実施しているようです。
医師の診察を受けた人の方が受けていない人より多くの花粉症対策をしており、特にマスクの着用と予報のチェックは意識が高くなります。他に、ビタミン剤などの常時服用や、空気清浄機の使用、体質改善治療など根本解決に取り組む人も増えています。

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4花粉症に効きそうな成分

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抗菌や脂肪の低減効果など新しい効果が続々と発見されている「カテキン」が最も多く、半数以上の人が挙げています。高いアレルギー改善作用があると最近CMでも話題の「KW乳酸菌」は3割強の人が挙げるなど、“花粉症に効く”イメージは浸透しつつあるようです。



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5「花粉症に効く」といわれている新商品の中で、知っているもの・買ったことがあるもの

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毎年大量に新商品が登場する花粉症市場。最近発売された「花粉症に効く」といわれている商品について聞いてみました。
知っているものは明治乳業の「甜茶」が最も多く約6割。使ったことがある商品はダノンの「BIO BE80菌」がトップで、知っている人の約3分の2が使った、と答えています。「BE80菌」「KW乳酸菌」「インターバランスL-92」など“体質改善に効きそうな名称”が使ったことがある商品の上位に並んでいます。

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6おすすめの花粉症対策

おすすめの対策をフリーアンサーで尋ねてみたところ、「ヨーグルトを食べる」「甜茶を飲む」など、食べ物や飲み物での体質改善、また基本ともいえる「マスクをする」「うがいをする」などが多く挙げられました。その他、お試しの価値あり(!?)の対策もご紹介します。

  • 【甜茶】
    今年に入ってすぐに甜茶を飲み始めたせいか、今の所、症状は軽いです。また鼻がつまり寝苦しい時はマスクをして寝ると湿気でラクになり喉が渇かないので目覚める事もなく喉も痛めません。(31歳)
  • 【カスピ海ヨーグルト】
    カスピ海ヨーグルトは本当に効きました!昨年の今頃は、「ほら、私はやっぱり花粉症じゃないわ〜!」と自信を持っていえるほどなんの症状も出ませんでした。(32歳)
  • 【スギの葉茶】
    信じられないかもしれないけれど、スギの葉を1時間ほど煮出して漉して灰汁を抜いて飲むと、花粉症だったことを忘れるくらい良くなります。民間療法のようですが、お勧めです。きっと、もとの抗体を体内に入れることによって良くなるのかも? 効かない人ももちろんいるとは思いますが…。煮出す時にお鍋がすごく汚れるので専用のお鍋を用意した方がいいかも。(27歳)
  • 【メンソレータム&マスク】
    外出するときは、メンソレータムを鼻の穴にぬり、脱脂綿をつめてマスクをしています。花粉の進入は防げるのですが、人前ではマスクを外せません!(29歳)
  • 【レーザー治療】
    レーザー治療を受けています。健康保険も対象となっているので、片鼻4000円ほどで受けられ、2〜4年はもちます。薬はどうしても眠気や口の周りが乾いてしまうため、仕事や運転に支障が出てしまいますが、体質さえ合えばレーザー治療はとってもおすすめ。くしゃみ鼻水が出にくくなり、楽になりました。但し、目のかゆみは目洗いなどして防御が必要です。(33歳)
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<まとめ>
  • 花粉の舞う都市部の舗装道路、気密性の高いオフィスや住まい、ストレスのたまる毎日の仕事…。花粉症悪化の要因を数多くかかえて生活をしているOLたちは、全体の6割が花粉症に悩まされています。国民の「5人に1人が花粉症」、の割合に比べるとOLは5人に3人と多くなっています。
  • 花粉症の自覚がある人の中で「診察を受けた」人は約6割。「市販よりも安く薬が手に入る」「症状が軽くなった」ので診察を受けてよかった、と思っています。診察を受けない理由は「病院に行く時間がない」し「時期がくれば治まる」から。その他に、「花粉症だと認めたくないので診察を受けたくない」などの声も多く見られました。
  • 花粉症対策も、診察を受けたことのある人とない人では大きな差が出ています。「薬局・薬店で市販の薬を買っている」のは受けたことのない人が多く、マスクの着用や予報のチェックといった基本的なことから、ビタミン剤などの摂取や空気清浄機の利用まで全体的に診察を受けたことのある人の方が多彩な対策に力を入れています。
  • 花粉症に効きそうな成分は、「カテキン」がトップ。近頃話題の「KW乳酸菌」も上位に挙がっています。身近な飲料・食品から摂取できるとあって、認知度と共に効果も浸透しつつあるようです。
  • 最近登場した「花粉症に効くといわれている」新製品の認知度は、明治乳業の「甜茶」が約6割でトップ。続いて小岩井乳業の「KW乳酸菌ヨーグルト」、サントリー自然のちから「甜茶400」が挙げられています。使ったことがある商品はダノンの「BIO BE80菌」がトップでした。
  • メイクがくずれない立体的なマスク、手軽に食べられて症状の緩和を図れる食品、花粉が付きにくい洋服など、女性にも嬉しい花粉症対策商品がたくさん販売されていますが、一番の望みは完治する特効薬の開発。その特効薬が完成する時までは、せめて症状をやわらげ、春を楽しく過ごせる商品を作って欲しいものです。