vol.19

OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。

OLマーケットレポート

晩酌をするOL9割弱! ひとり酒だって楽しんでます

日本のアルコール消費量は90年代後半からは横ばいもしくは減少に転じているそうですが、10年前に比べるとお酒を飲む女性は増えているような気がしませんか。自宅で晩酌をしているOLは約9割。そのうち約4割は「ひとりで」飲むことが一番多いそうです。 自宅でよく飲むお酒、気に入っている商品や、最近気になるお酒の広告について聞いてみました。

設問

調査概要

  • 調査期間:2004年5月
  • 調査方法:シティリビングホームページ 「Citywave」メール会員に対するWEBアンケート
  • 集計数:2025人(不明・非該当を除いて集計)
  • 回答者プロフィール 平均年齢:30.4歳

1自宅でお酒を飲むことがあるか

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86.2%と大多数が自宅でお酒を飲んでいます。年齢別で見ると、24歳以下は飲んでいる人はやや少ないものの、8割を占めています。晩酌はOLたちにとっても身近な楽しみのひとつとなっているようです。

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2自宅で一番よく飲むお酒

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「ビール」「チューハイ・カクテル」「発泡酒」がほぼ同スコアで上位に挙げられました。やはり軽い飲み口のお酒がOLには受け入れられているようです。 年齢で比較すると、24歳以下は「チューハイ・カクテル」「果実酒」などの甘党が多く、年齢が上がるほど「ビール」「発泡酒」「ワイン」などが多くなります。「発泡酒」は年齢が高くなるほど多くなります。

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3主に一緒にお酒を飲む人

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「ひとりで」お酒を飲むOLは36.8%。
暮らし別で比較すると大きな差が見られました。親と同居している未婚者は「父親・母親」と飲むことが多く、一人暮らしは「ひとりで」「彼」と飲むことが多いようです。既婚者では圧倒的に「夫」と飲むことが多くなります。

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4自分が飲むお酒を主に買っている人

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「自分自身で買う」人が75.7%。親と同居している人では「父親・母親」が、一人暮らしの人では「彼」、既婚者は「夫」がそれぞれ多くなっていますが、どんな暮らしをしているOLでも「自分自身で買う」人が半数を上回っています。

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5お酒はまとめて買うほうか

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「何本かまとめて買う」が6割を超えており、まとめ買いタイプが主流のようです。 暮らし方で比較すると、親と同居している未婚者は「その日に飲む分だけ買う」人が多く、既婚者はまとめ買いタイプが8割前後と大変多くなっています。

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6最近気に入っているお酒の商品名とその理由

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「キリン氷結」「サントリーカロリ」「キリン淡麗グリーンラベル」「アサヒスーパードライ」「アサヒカクテルパートナー」が上位5位に挙げられました。チューハイ・カクテル系の甘いお酒派と、ビール・発泡酒などの辛口派が人気を二分しました。

  • 【氷結】
    とにかく味が気に入りました。缶チューハイとは思えない上品な飲み口と飲みやすさ、それから氷結のピーチ・バレンシアオレンジのシリーズは缶のデザインがおしゃれなので、人を招いたときにも缶のまま出せるところが気に入っています。 (29歳)
  • 【サントリーカロリ】
    何と言っても他のチューハイに比べてカロリーが50%オフだからです!味は甘いけどスッキリしていて後味がいい感じ♪ 太りたくないけどお酒が大好きなのでとても気に入っています。 (24歳)
  • 【キリン淡麗グリーンラベル】
    カロリーが気になるけどお酒を飲みたいので、カロリーには気を使います。糖質が少ないものの中で、コレがお気に入りです。 (29歳)
  • 【アサヒスーパードライ】
    発泡酒は甘く感じるのと、泡が大きい気がします。やっぱりお酒は辛口でないと! スーパードライは、飲んだ後のすっきり感が好きです。 (34歳)
  • 【アサヒカクテルパートナー】
    いろいろな種類が次々発売されるので飽きない! 期間限定物にも興味を惹かれます。缶のパッケージがオシャレで、味もGOOD!! です。 (24歳)



7最近気になるお酒の広告

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「サントリーカロリ」「アサヒ横濱カクテル」「アサヒカクテルパートナー」「アサヒ本生アクアブルー」「アサヒナチュリア」が上位5位に挙げられました。アサヒブランドが5位中4つもランクインしています。

  • 【サントリーカロリ】
    優香ちゃんの動きがカワイイのと、カロリー控えめっていうコンセプトにグッときます。 (24歳)
  • 【アサヒ横濱カクテル】
    横浜駅の壁に貼ってあった広告で「横濱カクテル」というのを見た。有名バーテンダーが作ったというキャッチコピーにも気になったし、カクテルの名前が「コスモクロック」などと横浜にちなんでいてとても印象に残ったので飲んでみたいと思いました。 (31歳)
  • 【アサヒカクテルパートナー】
    おすぎとピーコのしゃべりも好きだし、CMの内容もいつも面白い。あっさりした男の人の顔がうけた! (30歳)
  • 【アサヒ本生アクアブルー】
    アクアブルーの宣伝が印象的です。夏が近づいているな〜。ビールがのみたいな〜、という気分にさせてくれます。心理的印象も食品を選ぶ重要な要素になるのではないかと思います。 (27歳)
  • 【アサヒナチュリア】
    ウーロン茶の宣伝かと思ったら、缶チューハイ。お酒の宣伝にしてはさわやかで…。「なっちゅりあ」の歌が頭にずっと残っています。落ち着く感じの曲調ですね♪ (31歳)
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<まとめ>
  • 自宅でお酒を飲むOLは全体の86.2%。OLにとって自宅で飲むお酒はとても身近な楽しみになっています。
  • 自宅でよく飲むお酒は「ビール」「チューハイ・カクテル」「発泡酒」がトップ3。「ひとりで」お酒を飲むことが多い人は約4割弱でした。既婚者は夫と、親と同居している未婚者は親と飲むことも多くなります。
  • 自分で飲むお酒は自分で購入、がOLのスタンダード。親と同居している場合でも自分好みのお酒は自分で選んで購入しています。その日に飲む分だけではなく、何本かまとめ買いする人が6割を超えて多数派でした。
  • 気に入っているお酒は、チューハイ・カクテル系の甘いお酒と、ビール・発泡酒などの辛口派が人気を二分しています。「キリン氷結」シリーズは圧倒的な人気で1位に輝きました。
  • 最近気になるお酒の広告では、上位5位のうちアサヒブランドが4つもランクイン。面白いCM内容や、商品のイメージと強く結びついた映像、ネーミングがOLたちの心をしっかりとつかんだようです。
  • OLは自宅でお酒を飲む人が多く、また自分で購入することも多い優良なターゲット。“女性向け”イメージの強いチューハイ・カクテルはもちろんのこと、ビール・発泡酒、ワインや焼酎などの愛好者も見逃せません。焼酎ブーム真っ盛りの今、お店で飲んだ焼酎を自宅で楽しみたい、というOLも多いはず。人気の銘柄をわかりやすく紹介した店頭POPや、お酒に合わせた酒器の品揃え強化など、「自宅でひとりでお酒を飲むOL」がカッコよくなる提案がほしいところです。