vol.31
OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。
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毎月6万円以上、貯蓄・投資しています!
女性向けの投資商品やローンなどが注目されていますが、実際にOLさんたちはどんなお金の使い方をして、どんな商品を利用しているの? ということで今回は「金融について」調査してみました。
注目すべきは毎月の貯蓄・投資額。なんと月々6万4000円以上を貯蓄・投資に回しているのです。さてこのお金たち、どのような使い道に生かされているのでしょうか。この夏のボーナスについても聞いてみました。
設問
調査概要
- 調査期間:2005年5月
- 調査方法:シティリビングホームページ 「Citywave」メール会員に対するWEBアンケート
- 集計数:1014人(不明・非該当を除いて集計)
- 平均年齢:30.8歳
- 平均年収:371万0698円
- 平均資産額:355万2271円
- 職種:事務系81.4%
- 雇用形態:正社員70.5%
1毎月決まった金額を貯蓄、投資しているか
6割以上の人が、毎月決まった金額を貯蓄・投資しています。
2毎月の貯蓄・投資額
貯蓄額と投資額を分けて聞いてみたところ、貯蓄は平均5万5528円。貯蓄は9047円で、合わせると6万4575円もの金額を貯蓄・投資にまわしています。
3持っている金融商品(BEST10)
「銀行の普通預金」はほとんどの人が持っており、最もメジャーな存在。「郵便局の普通預金」は5割程度でした。
年収で比較してみると、年収500万円以上の人は、500万円未満の人と比べて「銀行の定期預金」「財形貯蓄」「外貨預金」「株式」「スーパー定期」などさまざまな金融商品を所有しています。
4夏のボーナス 貯蓄・投資する予定はあるか
「予定がある」人は53.8%、「予定はない」人は46.2%でした。
5夏のボーナス 貯蓄・投資の予定額
予定貯蓄額は24万5784円、予定投資額は9万6557円。合計すると34万円を超えています。
6具体的な貯蓄目的
全体で見ると、「旅行・レジャー資金」「突発的な支出への備え」が半数以上を占めています。OLは貯めたお金をじっくり取っておくよりも、“使うために貯める”という意識が高いよう。若いほど「結婚資金」が多く、年齢が高くなると「老後の生活資金」が多くなります。
7(株式を持っている人)持っている株の銘柄
銘柄指定ではなく、「自社株」という答えがトップでした。銘柄指定で最も多かったのは、株主への商品プレゼントが充実していると評判の「カゴメ」。次いでOLが大好きなディズニーランドへの優待がある「オリエンタルランド」が3位につけています。
8今後株を買いたいと思う会社と、その理由
世界的な活躍も目立つ優良企業「トヨタ自動車」と「オリエンタルランド」が他を大きく引き離し上位にランクインしています。航空券の優待がある「全日空」、今後もさらに発展しそうなIT企業「ライブドア」「楽天」、化粧品だけでなくサプリメントでも躍進のめざましい「ファンケル」などが上位に挙げられています。
【トヨタ自動車】
- 毎期黒字を確保しているので(配当が安定している)また、外資との提携など時代にあった斬新な経営方針もとられているから。 (30歳)
- リターンが欲しいというよりも、この優良会社の株主になってみたいから (36歳)
【オリエンタルランド】
- やはり特典としてパークチケットがまとまった株ごとに配られること。他のレジャー産業が苦戦する中でも入場者数を保っているので。(25歳)
- ディズニーランドのチケットがもらえたり、割引になったりするから。ディズニーが大好きだから。 (28歳)
【全日空】
- 株主優待が魅力。株価も手頃。 (34歳)
- 配当以外に物品支給がレジャー・生活の足しになる (35歳)
【ライブドア】
- まだ話題性がありそうだし、これからも話題を提供してくれて盛り上がりそうだから。 (27歳)
- いま底値で、これから上がっていきそうな気もするため。 (33歳)
【楽天】
- ネットショッピングはこれからも拡大していくと思うから(36歳)
- ブームだし今後も期待できそう。 (32歳)
- 毎月決まった金額を貯蓄・投資しているOLは65.2%。平均5万5528円を貯蓄し、9047円を投資しています。合わせて6万4575円を毎月、金融機関に預けているのです。
- 持っている金融商品は、「銀行の普通預金」がトップ。年収が高い人ほど「外貨預金」「株式」などの商品に挑戦する傾向があります。
- 夏のボーナスは半数以上の人が貯蓄・投資する予定。貯蓄・投資を合わせると34万円を超えています。貯蓄の目的は「旅行・レジャー資金」「突発的な支出への備え」が多数を占めています。
- OLが持っている株式の銘柄は、「自社株」という答えがトップ。銘柄指定では「カゴメ」「オリエンタルランド」「ドコモ」などが上位に挙げられています。今後買いたい株では、「トヨタ自動車」と「オリエンタルランド」に人気が集まりました。他にも株主への物品配当が楽しめる“食品メーカー”、これからも更なる成長が見込める“IT関連”にも注目しているようです。
- 可処分所得が高く、華やかな消費生活を送るイメージのあるOL層ですが、貯蓄もしっかりと意識しています。とはいえ貯めたお金は「すぐに使うかも」と銀行の普通預金に預けっぱなしの人が大多数。小さな額でも始められて、初心者でも分かりやすく、楽しめる投資商品などは、的確にPRすることで今後の取り込みが期待できるのではないでしょうか。