vol.39

OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。

OLマーケットレポート

半数以上が「自分へのご褒美チョコ買いました!」

大企業に勤めるOLにとって、バレンタインデーは大好きな彼にプレゼントをあげる機会であるとともに、会社の同僚や上司たちに「日ごろの感謝」を表す重要な行事。また、甘いものが大好きな女性たちにとって、高級ブランドのチョコが限定発売、限定出店するなど誘惑の多い季節でもあります。
今回は、OLのバレンタインデーについての調査。本命チョコ+プレゼントの予算、義理チョコの予算、自分自身へのチョコについて調べてみました。
“自分へのご褒美チョコ”市場は、今年もさらにパワーアップしそうです。

設問

調査概要

  • 調査期間:2006年1月
  • 調査方法:シティリビング公式サイト 「Citywave」上にアンケートページを掲出
  • 集計数:1,042人(不明・非該当を除いて集計)
  • 平均年齢:30.0歳
  • 未婚率:75.8%


1今年のバレンタインデーにプレゼントを贈る予定があるか

グラフ

予定が「ある」人が87.3%と大多数。「まだわからない」人は7.3%、「ない」と答えたのはわずか5.4%でした。

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2誰に贈る予定か

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「恋人・夫」へあげる“本命チョコ”が79.4%でトップ。続いて「会社の同僚・上司」49.3%、「父親」34.0%、「(恋愛感情なしの)男友達」14.8%でした。

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3恋人・夫には何を贈るか

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チョコに他のプレゼントをプラスする人が約半数。チョコだけではなく、何かプレゼントを添えるのが主流です。チョコのほかに贈るものは、ネクタイ・洋服・マフラーなど身につけるものが多く挙げられました。「チョコのみ」は41.4%、「チョコ以外のもの」は8.9%でした。

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4恋人・夫へのプレゼント予算

グラフ

「(1000円超)〜3000円」が最も多く、3割近くを占めています。1万円以上かけている人も1割強。平均は6899円でした。
前年に比べた予算の増減を聞いてみると、「増えた」が17.8%、「減った」が11.2%、「変わらない」が60.6%でした。

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5会社の同僚・上司には何を贈るか

グラフ

「チョコのみ」が94.5%で圧倒的多数を占めています。チョコ以外のプレゼントは、チョコレートが苦手な人向けにしたものが多く、せんべいやお酒のミニボトルなどをチョコの代わりにプレゼントしているようです。また手書きのメッセージカードや、仕事の疲れをとる栄養サプリメントをプレゼントする、といったコメントも挙げられました。

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6会社の同僚・上司へのプレゼント予算

グラフ

500円以下が半数を超えています。平均金額は933円。
昨年の予算と比較すると、「変わらない」が75.2%。「減った」は5.0%と非常に少なめです。

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7バレンタインデーに、自分のためにチョコを買ったことがあるか

グラフ

昨シーズン話題になった“自分へのご褒美チョコ”。半数以上の人が、自分のために買ったことがある、と答えています。

8今年のバレンタインデーに、自分のためにチョコを買うと思うか

グラフ

今年、自分へのご褒美チョコを買うと「思う」は43.1%。ゴディバ、ピエール・マルコリーニなどの高級ブランドのチョコを購入しようと思う人が多いようです。この時期だけの限定商品や、いつもはないブランドの限定出店など、チョコ好きな女性にはたまらないシーズンなのです。

9バレンタインデーの思い出

  • 【前歯が…】
    中学生時のこと…。担任の先生が好きだったので、家庭科室を借りて黙々とハート型のチョコを作り、プレゼントした。ところがチョコが堅すぎて先生の前歯の差し歯が刺さったまま抜けてしまった…苦笑い…。 (32歳)
  • 【試食と称して…】
    毎年、バレンタインが近づくとデパ地下に潜り込み、試食と称して自分買いをするのがとっても楽しみです♪ 贈るチョコよりもお金がかかってる??このときばかりはダイエットは中断です♪ (24歳)
  • 【奮発したのに】
    何年か前、奮発して買ったチョコを弟が普通に食べていたことがある。お前にじゃないっつーの! (28歳)
  • 【うれしいお返し】
    去年、会社の同僚にチョコをあげたら、お返しにロト6をもらった! 10枚も! 結局当たらなかったけど、夢があってよかったです。たいしたものはあげていなかったのに、同僚に感謝。 (32歳)
  • 【年に一度くらいなら】
    会社の重役に1000円ぐらいのチョコをあげたら、普段いけないようなお店の高級なランチをご馳走してもらった。一緒にご飯食べるのは苦手…と思っていたが、これなら年1回ぐらいは我慢できると思った。(笑) (30歳)
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<まとめ>
  • 今年のバレンタインデーにプレゼントをあげるOLは9割弱。そのうち約8割は恋人や夫にあげる、と答えています。
  • 本命の彼には、チョコのほかにネクタイや洋服などのプレゼントを添えるのが主流。予算は7000円弱で、17%の人が昨年より予算を増やしています。
  • 会社の同僚・上司には5割ほどの人がプレゼントをあげる予定があり、そのほとんどの人は「チョコのみ」をあげる、と答えています。おまけのプレゼントがない分、予算は本命と比べてぐっと縮小。500円以下の人が半数を上回り、平均は933円でした。予算は昨年と変わらない、という人が7割強と多数派。チョコの予算は、会社内で暗黙のラインがあるのでしょう。
  • 昨年のバレンタインシーズンに話題になった“自分へのご褒美チョコ”については、半数以上の人が過去に買ったことがあり、4割の人は「今年も買うと思う」と答えています。期間限定の商品を狙うチョコマニアに加え、普段はなかなか手が出ない高級チョコを「年に一度のバレンタインだし…」と自分に言い訳しつつ買う人も多いのでしょう。4割の「ご褒美チョコを買う」と決めている人に、ついで買いをする人が加わることを考えると、今年の“ご褒美チョコ”市場はさらに伸びることが予想されます。
  • 「自分へのご褒美」という言葉はすっかり定着した感がありますが、バレンタインの“ご褒美チョコ”は、その中でもきっかけの作りやすいものと言えそうですね。バレンタインのチョコに限らず、OLの「自分へのご褒美」ニーズはいろんなところに隠れているのではないでしょうか。常識にとらわれず、様々な角度から眺めてみて、ビジネスチャンスを見逃さないよう心がけたいものです!