vol.50
OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。
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半数以上のOLが「PASMOの登場、知らなかった!」
いよいよ今年の3月にはPASMOが登場し、首都圏の交通がぐっと便利になりそう! 3月の何日から始まるのかな…とわくわくして待ち望んでいる人は少数派だったようで、半数以上のOLが「PASMOの登場?知らなかった!」8割のOLが「Suicaで地下鉄・私鉄・バスに乗れるようになる?知らなかった!」という結果に。そういえば、新聞などでは報じているものの、広告ではまだ派手にやっていないですもんね。 今回はそんなPASMO・Suica事情のほか、女性専用車両、電車や駅の広告など電車にまつわる調査を行ってみました。さて、OLが「駅にほしい」と願っているサービスは一体なにがトップだったでしょう!?
設問
調査概要
- 調査期間:2006年12月
- 調査方法:シティリビング公式サイト 「Citywave」上にアンケートページを掲出
- 集計数:667人(不明・非該当を除いて集計)
- 平均年齢:31.6歳
- 未婚率 : 69.9%
- 電車で通勤している : 96.0%
1自宅の最寄り駅から職場の最寄り駅までの時間
「(40分超)〜60分」が最も多く、33.0%。平均は41.8分でした。
2通勤時間は何をしているか
朝は「寝る」、夕方は「ケータイでメールする」がトップでした。朝は中吊りのチェックや音楽を聴いたり、何もせずに過ごすことが多く、夕方には本や雑誌を読んだり、ケータイでゲームをするなどして過ごすことが多いようです。
3女性専用車両を利用しているか
全体では3割以上の人が「よく・たまに利用している」と答えています。 通勤時間で比較してみると、通勤時間が短い人は、長い人に比べて利用率が低め。「利用する路線には女性専用車がない」と答えている人が3割強と多いこととの関係がありそうです。 通勤に40分超かかる人の4人に1人は「よく利用している」と答えています。通勤時間が長いために、電車内ではより快適に過ごそうと考える人が多いようです。
4女性専用車両についてどう思うか
4割以上の人が「最前・最後車両ではなく、真ん中あたりの車両がほしい」と望んでいます。通勤時間が40分超と長い人は、「車両を増やしてほしい」「適用時間を延ばしてほしい」という声が多くあげられました。「女性専用車両は必要ないと思う」人は全体でわずか1割。多くの女性たちに支持されています。 その他回答としては「間違えて男性が乗ってくることが多いので、駅で注意してほしい」「酔っ払いの多い夜の時間帯こそ女性専用車両が必要」などの意見が寄せられました。
5駅に欲しいサービス
平日はなかなか寄る時間がないから、と「クリーニング」のサービスがトップにランクイン。電車を待つ時間に気軽に受けられる「マッサージ」や、銀行・郵便局の「ATM」などのサービスも上位に入っています。
- 【クリーニング】 クリーニングサービス。クリーニングって出すのも取りに行くのも結構面倒。行き帰りに手続きができると超便利!朝出して帰りに受け取れたらパーフェクト!7時〜10時ぐらいの営業時間が希望ですね! (35歳)
- 【ATM】 郵便局・銀行ATMがあるとうれしい。昼間銀行に行きづらいので、出来れば手数料無料で21時くらいまで使えるとかなり有難い。(32歳)
- 【靴修理】 靴の修理屋さん。ヒールが壊れたりしてもなかなか修理するところがないので。(27歳)
- 【携帯電話の充電】 携帯を充電する機械。ついうっかり充電を忘れて家又は会社までもたない事があったりするのですが、駅を出ないと携帯ショップにいけないから。(36歳)
6Suica(モバイルSuica含む)やEdyを持っているか
「Suicaを持っている」人が52.6%、「Suica・Edy両方とも持っている」人が22.9%で、8割近くの人がSuicaを所有しています。
7PASMOサービスの認知状況
2007年3月にPASMOが登場することを知っていた人は約4割、Suicaサービスの地下鉄・私鉄・バス乗り入れを知っていた人はわずか2割でした。3月のサービス開始までに、どれだけ認知度をアップできるか、今後の広告展開が期待されます。
8電車・駅の広告でよく見ているもの
「中吊り広告」は95.2%もの人がチェックしています。「ドア上モニター映像」は搭載されている路線が限られているにもかかわらず、56.2%の人が注目しています。
9電車・駅の広告で印象に残ったもの・話題になったもの
「雑誌の広告は欠かさずチェック」「モビットのネクタイ広告は印象深い」…など様々なコメントが寄せられました。
- 【モビットのネクタイ広告】 つり革に、キャッシングの「モビット」の広告としてCMでおなじみのネクタイが全部にぶら下がっていたとき、スゴイ!と思った。(30歳)
- 【週刊誌と日能研】 週刊誌の広告はすごく気になる。題名だけで何が起きているかが想像つくし、読みたくなる。あと、日能研のちょっとした問題が、いつも私を悩ませる。(26歳)
- 【ギャッツビー】 山手線で外も中も、モニターも全てキムタクのギャッツビーの広告だった時、会社を休んで、この車両にずっと乗っていたいと思った。(29歳)
- 【品川エキュート】 品川エキュートのオープン時に、オープン記念限定のスイーツがいっぱい出ていて、食べきれないのにたくさん買ってしまった事がありました。どうも「限定」の文字に弱いようです。(28歳)
- 【エビちゃんのデジカメ】 エビちゃんが宣伝しているデジカメの車体広告は、インパクトがあった。周りのサラリーマンがそれをみて、「エビちゃんと結婚したーい」と騒いでいた。でも、なんのデジカメかは覚えてないので、CM的にはどうか??(30歳)
- 【KAT-TUN電車】 印象に残るのは電車内全体が1企業の広告で飾られているもの。話題になったのは、山手線がやった「KAT-TUN電車」(笑)。みんなわざわざ乗りに行った! (30歳)
- 自宅の最寄り駅から会社の最寄り駅までかかる時間は平均41.8分。朝は寝たり中吊りをチェックしたり、音楽を聴いたりして過ごしています。帰りはケータイでメール、読書、雑誌を読むなど積極的に活動することが多いようです。
- 女性専用車両をよく・たまに利用する人は、全体の3割以上。通勤時間が40分を超えている人では、約4割が利用しています。女性専用車両が「必要ない」と考える人はわずか1割。ほとんどの女性たちは女性専用車両の必要性を感じています。女性専用車両は最前・最後車両に設けられている場合がほとんどですが、真ん中あたりの車両も女性専用にしてほしい、という声が多くあげられています。また、男性が間違えて乗ってくることも多く、駅での注意を徹底してほしいと感じている人も多いようです。
- 駅に欲しいサービスのトップは「クリーニング」。平日は仕事、アフター5も充実させているOLたちにとっては、クリーニング店が開いている時間に立ち寄る時間を作るのは至難の業、ということなのでしょうか。同じような理由で、郵便局や銀行の窓口、ATM、図書館の返却ポストなども多くあげられました。
- 8割近くのOLがSuicaを所有しています。一方、Edyを持っている人は3割弱。首都圏OLの電子マネーシェアはSuicaが大きくリードしています。
- (1)2007年3月のPASMO登場、(2)Suicaでも地下鉄・私鉄・バスに乗れるようになるサービスの開始についての認知を尋ねたところ、(1)(2)とも知っていた人はわずか2割弱。特にSuicaのサービス拡大については知らない人が8割近くを占め、認知度の低さが判明しました。
- 電車・駅の広告で「中吊り広告」をよく見ている人は全体の95.2%。クイズや英会話の豆知識など楽しいコンテンツが効いているようで、「ドア上モニター映像」は56.2%の人が注目しています。搭載されている路線が限られていることを考えると、かなりの注目率の高さ! 「まど上広告」「まどのステッカー」も半数近くの人が「よく見る」と答えています。
- 商品の現物などを使った立体広告、人気タレントを使った広告などはやはり注目率が高いよう。モビットのネクタイ型広告や、キムタク、KAT-TUNの車両ジャックなどは会社でも話題になったようです。しかしタレントだけが際立ってしまい「何の広告だったっけ?」という印象を残すことも…。
- 毎日会社に通っているOLたちにとって、電車は欠かすことのできない生活動線。中吊りなどの広告も大切な情報源として重視されています。Suicaの所有率も高く、日常的にしっかりと根付いているにもかかわらず、PASMO誕生やSuicaのサービス拡大についての認知度は低め。今後の認知度拡大のために効果的なPRが必要ですね!