vol.65

OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。

OLマーケットレポート

OLが今後習いたいものはやっぱり「料理」

シティリビングでは今年の2月下旬に「レッスン予約ナビ」というマッチングサイトをオープンしました。そのサイトのレスポンスを見ていると、人気のおけいこのナンバーワンは、ゴルフ。確かに、女性向けゴルフ雑誌の登場や、オシャレなウエアやグッズの増加など、女性の関心も高まっていますよね。
今回のおけいこアンケートでは、OLのおけいこ事情とスクール探しの方法、決め手などをガッチリと調査。さて、OLのスクール探しで選ばれるスクールになるには、どんなところで他社に差をつければよいのでしょうか?

設問

調査概要

  • 調査期間:2008年3月
  • 調査方法:シティリビング公式サイト 「Citywave」上にアンケートページを掲出
  • 集計数:419人(不明・非該当を除いて集計)
  • 平均年齢:31.3歳

1おけいこ事をしているか

グラフ

全体では、「している」が56.7%、「していない」が43.3%。
おけいこ事をしている人の割合が最も高いのは35歳以上の58.9%、30〜34歳は54.3%で少なめでした。

up

2習っているものと、それを習おうと思った理由

グラフ

「フィットネスクラブ」が29.2%でもっとも多く、続いて「スポーツ系(フィットネスクラブ・ダンス以外)」「料理」「ダンス」「英会話など英語」…の順でした。

習おうと思った理由

  • 【フィットネスクラブ】
    運動不足解消のため。ヨガやピラティスを習うため。ウェイトトレーニングで筋力をつけるため。(30歳)
  • 【料理教室】
    毎日自炊しているが、手の込んだ料理はだんだん作らなくなるので、いろんなものを作って食べたいので、習っている。料理教室は楽しくて、ランチを一緒に食べているメンバーに話をしたら、2人が4月からお料理教室に通うことになった。(31歳)
  • 【ダンス】
    昔テレビで見てカッコイイな〜と思っていて、たまたま近所で習える所を見つけたから。(29歳・親と同居)
  • 【中国語】
    中国語:中国自身がどんどん発展しており、いずれは世界的に中国語が重要視されるのではないかと考えたこと、同じ部署に中国人の社員がいて身近に感じたため(33歳)
up

3現在通っているスクールはどのように探したか

グラフ

「ネット」「インターネット」「検索」など、インターネット関連のワードが上位に上がっています。インターネットで探した人は「エリアとジャンルを入力して検索」する方法が主流で、4割を占めています。

教室はどのように探したか

  • 【mixi】
    mixi。以前通っていた茶道教室が潰れたのですが、コミュニティーから先生と連絡が取れました。(茶道 31歳・一人暮らし)
  • 【シティリビング】
    シティリビングに体験レッスンの記事が載っていたABCクッキングを見て友人と参加しました。(料理 29歳・親と同居)
  • 【テレビ+インターネット】
    テレビの旅番組で他の教室のを偶然みて、条件にあう教室をネットなどで探した。(アート水引 38歳・一人暮らし)
  • 【ネットのクチコミ】
    インターネットでクチコミを重視して選びました。(フランス語 25歳・親と同居)
up

4今通っているスクールに決めた理由

グラフ

会社や自宅に近い、通いやすいというアクセスのよさが重視されています。ただ、フィットネスクラブ以外の習い事では先生の相性も重視されるところで、アクセスのよさは二の次になるパターンも多いようです。

  • 【アクセスのよさ】
    自宅からも駅からも近い。自分のペースで通える(チケット制)。ネット予約可能。施設がきれい。女性専用。(ホットヨガ 36歳・一人暮らし)
  • 【会社帰りに寄れる】
    会社帰りに気軽に行けるとこ、というのが大きいですね!!(ボイストレーニング 24歳・親と同居)
  • 【施設の充実】 
    いくつかのテニススクールに比べ広いコートでサウナやお風呂も大きかったのと定期券で行けて交通費不要と振り替え制度もまぁまぁ良かったので(テニス 35歳・親と同居)
  • 【先生の人柄とレッスン内容】
    場所は遠いが、雰囲気がよく、先生の人柄もよかったため。また、本格的なレッスン内容だった。(フラダンス 27歳・親と同居)
up

5おけいこ事を始めて、生活や考え方などにどんな変化があったか

グラフ

やれないと思っていたことが出来るようになる喜び、友達が増えて世界が広がる充実感、楽しみが増えて仕事のストレスが軽減されるなど、おけいこ事で人生が変わっていくのを実感しているようです。

  • 【仕事の人間関係も気にならなくなる】
    おけいこ重視の生活になったので、仕事の人間関係などのゴタゴタがまったく気にならなくなった。(ジャズボーカル  29歳・親と同居)
  • 【開店祝いのお花が気になるように】
    フラワーアレジメントを始めて、開店祝いなどの祝花や、花屋さんでのブーケのアレンジの仕方、いろんなところに目を向けられるようになった。色合いの勉強もしたくなり、本屋さんや、家具屋さんなどにも足を運ぶようになりました。とてもためになります。(フラワーアレンジメント 27歳・親と同居)
  • 【チャレンジ精神がUP】
    友達が増え、先生とも仲良くなり、外食をする機会が増えました。レッスンに通うことにより生活のリズムも一定して規則正しくなりました。なによりも、『知りたい、知ろう!やりたい!』という気持ちが大きくなったのでチャレンジ精神がUPしたと思います。また、日本語以外で連絡(メールなど)をするようになったので、前より頭を使うようになりました。(フランス語 25歳・親と同居)
  • 【幅広い世代との交流】
    いろいろな世代の方と接することに慣れた気がします。ものごとを丁寧にするくせをつけるようにしたこと。人に教えてもらう態度なども茶道を通して学びました。(茶道 29歳・夫婦+子ども)
up

6今後習ってみたいおけいこ事

グラフ

「料理」が35.3%でトップ。続いて「英会話など英語」「ダンス」「フィットネスクラブ」「着付け」「英語以外の語学」…の順でした。

up

7それを習うことでどんな自分になりたい・なれると思うか

「手早く料理ができるようになる」「英語ペラペラになって留学」「美しいプロポーションを手に入れる」など目標はさまざまですが、フリーアンサーを分析して大きく分けるとこの3つ、
(1)健康維持  (2)ストレス解消  (3)仕事に役立つ  がポイントといえそうです。

  • 【スポーツ系】
    楽しみながら健康な体を作って、ホノルルマラソンに出てみたい。(34歳・夫婦二人暮し)
  • 【キックボクシング】
    キックボクシングをやってみたい。体の芯から強く健康&ストレス発散と、良いことずくめな気がする。(24歳・一人暮らし)
  • 【英会話・フィットネス・書道】
    英語がペラペラになって、留学をしたい。そして語学を活用する会社に入社し自分の給料で生活できるようになりたい。健康管理とリフレッシュのためにフィットネスクラブに通ったり、テニスに通って健康で前向きな自分になれると思う。書道はどんな時でも人前で字を書くことに不安が無くなり、秘書としてよりステップアップにつながると考えています。(29歳・親と同居)
  • 【太極拳と中国語】
    太極拳と中国語をマスターし、中国へ渡って仕事をしながら休みの日の朝は公園で皆と太極拳をするという健康的な生活を送る!(33歳・一人暮らし)
up
<まとめ>
  • おけいこ事をしているのは全体の56.7%。OLたちは普段デスクワークが多いこともあって、運動不足を解消するためにフィットネスクラブやダンス、スポーツ系を習う人が多数を占めています。スポーツで体を動かすことで、健康・体力を維持したり、プロポーションを磨いたりしています。
  • 現在通っているスクールを探した方法は、インターネットが主流。エリアとジャンルを入力して検索する人が4割を占め、スクール名で検索するのは27.6%にとどまりました。スクールの決定ポイントは、会社や自宅に近くて通いやすいこと。フィットネス以外のおけいこ事では先生との相性も重視されています。
  • おけいこを始めて変わったことは、人生観。友達ができたり、新しいことにチャレンジすることで、人生の広がりを実感しています。
  • 今後習ってみたいことは、料理がトップ。2位は英会話など英語、3位はダンス、4位はフィットネスクラブ、5位は着付けでした。
  • 事務職で残業があまりないOLたちにとっては、アフター5は自分磨きにちょうどいい時間。6割近くの人がおけいこ事に通っており、複数を掛け持ちしている人も少なくありません。スクールの情報収集はやはりWebがメイン。中でもエリアとキーワードによる検索で探す人が多いので、SEO対策は非常に重要です。おけいこ業界は、グルメに比べるとマッチングサイトの利用が進んではいませんが、数あるスクールの中で信頼を得て、他社に差をつけていくためには、自社サイト+αの情報発信が必要でしょう。