vol.69
OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。
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OLのお洗濯「夜洗い」は何割!?
花王の「スタイルフィット」の登場で、「夜洗い派が増えているのか〜」と感じてはいましたが、実際に調査をしてみてびっくり! 想像以上に多かったんです。
OLとひとくくりに言っても、暮らし方によって家事のやり方や頻度は大きく異なるはず…。今回は平日の「洗濯」「掃除」「夕食作り」に絞って、OLの家事事情を探ってみました。気になる「夜洗い」の割合はQ2をご覧あれ!
設問
調査概要
- 調査期間:2008年7月〜8月
- 調査方法:シティリビング公式サイト 「Citywave」上にアンケートページを掲出
- 集計数:517人(不明・非該当を除いて集計)
- 平均年齢:31.1歳
- 暮らし:親と同居(未婚)30.6%、一人暮らし22.8%、夫婦二人暮らし28.8%、夫婦と子ども7.9%、彼と同棲3.9%、その他6.0%
1自分自身で洗濯をする頻度
一人暮らしは「週に2回」、夫婦二人暮しは「2〜3日に1回」がもっとも多く、子どもがいる人の7割は「ほとんど毎日」洗濯をしています。 親と同居している人は、ほとんど母親頼りかと思いきや「洗濯は(自分自身では)ほとんどしない」人は4割。6割の人は頻度が低くても洗濯をしています。
2平日に洗濯をする時間帯
「夜洗って、夜干す」人が全体の7割近くを占めました。一人暮らしでは8割以上が夜洗い・夜干し派。子どもがいる人は「朝洗って、朝干す」人が62.5%と多めでした。
3洗濯について困っていること
せっかく晴れた日に洗濯ものを干しても、帰るころには夜露でしっとり…、部屋干しでもスッキリ乾かないしニオイが気になる…など、働く女性にとって洗濯は悩み多き家事なのです。
- 【部屋干し派の悩み】
外に干したいのに干せない…。室内に干すと、「部屋干ししてもにおわない」という洗剤を使ってもやっぱり少しにおって、あんま意味ないし。(26歳・彼と同棲) - 【セキュリティが心配】
ずばり下着ドロボーです。バルコニーに干したいけれど、過去にブラジャーを10枚も盗まれた経験から私のインナー類は全てお風呂場に干しています。(28歳・夫婦二人暮し) - 【洗濯機を回す時間も…】
外に干すと、日が沈んでから取り込むのでからっと乾いた感じがしない。またマンションの隣や上下の部屋が気になるため平日に洗濯機を回す時間が難しい。(25歳・一人暮らし) - 【環境に気を配りたいけれど】
当然だがエコ製品は高い…。さらになんとなく汚れ落ちが悪い気がする。色物を分けたりすると何回も洗濯しなければならなくて時間がかかって大変。(30歳・親と同居)
4自分自身で部屋を掃除する頻度
親と同居、一人暮らし、夫婦二人暮しともに最も多いのは「週に1回」という人。親と同居している人は「2〜3週に1回」「掃除は(自分自身では)ほとんどしない」人も多く、2割強を占めています。
5平日夜に掃除するときによく使うアイテム
夜はやはり掃除機の音が気になるもの。「フローリング用モップ」で掃除をする人が最も多く、全体の6割を占めています。親と同居(未婚)と、夫婦と子ども、彼と同棲している人は掃除機を使う人も多く、半数以上の人が利用しています。
6掃除について困っていること
- 【夜のお掃除、したいけど】
でも、平日できるのは夜なので、掃除機は音がうるさいから控えたいのですが、砂のようなゴミがクイックルだと取りにくい。コロコロだと床にくっついちゃう。(33歳・夫婦二人暮し) - 【家具の隙間にホコリが溜まる!】
家具の隙間のホコリが気になります。燃えるゴミの前日に部屋のホコリやゴミを掃除してまとめるのですが、そのときに取る事のできない隙間のホコリ達。年末まできっとこのままなのでしょう・・・。(28歳・親と同居) - 【たっぷり使えるコロコロを】
猫を飼っているので、粘着シートをほとんど毎日使っています。もう少し横幅は小さくても、円周の大きいものが欲しいと思っています。(32歳・親と同居) - 【狭い部屋の掃除は大変】
床の面積が狭いのに荷物が多すぎるので、荷物をよけながら掃除するのが面倒。髪の毛は拾ってもすぐたまるし。(25歳・一人暮らし)
7平日の夜、自分自身で夕食を作る頻度
全体では「ほとんど毎日」作る人は42.1%ですが、暮らし方によって大きな差が出ています。親と同居している人は「調理は(自分自身では)ほとんどしない」人が6割を占めています。ひとり暮らしは「ほとんど毎日」が34.7%、「2〜3日に1回」が32.2%でした。夫婦二人暮しでは「ほとんど毎日」が72.1%、子どもがいる人は90.2%でした。
8夕食にどんなものを食べているか
平日の夜に食べるものは、帰宅時間によって大きく異なります。早く帰れるほど「自分が作った食事」が多く、遅くなればなるほど「外食」が増えます。22時以降に帰宅することが多い人は「夕食は食べない」という人が12.0%も!
この1ヶ月間に平日夜、自宅で食べたものでは、一人暮らしは「コンビニのお弁当・惣菜」が多く、夫婦と子どもでは「冷凍食品」が多くなっています。
自炊時にはどんなものを作っている?
- 【栄養の偏りが気になる】
帰り道までは「今日はこれとこれを炒めて…」とか考えているのに、実際家に帰るころには疲れてお腹も空いているので、素早く食べられるパスタとかにいつも落ち着く。心とお腹に余裕がない感じで少し栄養偏ってるだろうなぁと心配になる。(30歳・一人暮らし/作る頻度:2〜3日に1回) - 【段取りを考えながら】
お店に安くて旬のお野菜や魚が残っていたりすると、それらを購入して何を作ろうか考えながら帰宅するのが楽しみです。調子がいいと段取りまで考えながら家に着くので、すぐ料理に取り掛かっちゃいます。いつもこうだといいんだけど…(23歳・親と同居/作る頻度:2〜3週に1回) - 【自炊で体がホッと】
ヘタな外食や買い食いをして添加物を摂取すると、気持ちが余計に疲れる。反面ちょっと疲れていてもごはんを自分で作ると体がホッと休まると感じる。(28歳・夫婦二人暮し/作る頻度:ほぼ毎日) - 【ダンナと楽しくお料理】
いつもダンナと二人でビール飲みながら一緒に料理しています。自分だけ頑張ってる感もないし、楽しい。結婚してよかった♪(33歳・夫婦二人暮し/作る頻度:ほとんど毎日)
- 今回の調査で驚いたのは、夜に洗濯をする人がとても多いこと。花王スタイルフィットのHPでは「働く女性の40%が夜洗い」とありましたが、今回の調査では7割近くが夜洗いをしているという結果に。さわやかな朝の庭で洗い立ての真っ白なタオルを広げ…なんていう、ありがちな洗剤のCMは、働く女性の現実からは遠いところにあったのです。
- 掃除をする頻度で最も多いのは親と同居、一人暮らし、夫婦二人暮しともに「週1回」。子どもがいる人は「ほとんど毎日」「2〜3日に1回」とまめに掃除をする人が多くなっています。平日夜のお掃除シーンでは「掃除機を使いたいけれど、音が気になって…」という声が多数。掃除機なみに砂やホコリを取り除け、音が気にならない、そんな商品の登場が待たれます。
- 平日夜に食べるものは、帰宅時間が早いほど「自分が作った食事」が多く、20時を境に「自分で作ったもの」は半数を割り始め、惣菜や弁当を購入したり外食をしたりすることが増えてきます。一人暮らしの人は「コンビニの弁当・惣菜」の利用が多く、子どもがいる人は「冷凍食品」を多く利用しています。
- 夕食に関してのフリーアンサーを読んでいて感じたこと、それは料理に対するモチベーションを上げていくには家族の協力が不可欠、ということ。夕食作りが楽しい、と感じている人は夫や彼、子どもの「おいしい」という言葉に支えられていることが多いのです。夕食作りに限らず働きながら家事をこなすのは大変なことですが、避けて通れぬもの。少しでも楽しく乗り切るために、家族の協力や互いに思いやる言葉が大切なんですね。
- 働く女性がますます増えるこれからの時代は、家事の流れもますます多様化していくでしょう。洗濯洗剤で生まれた「スタイルフィット」のように、夜に気軽に使えて音も気にならない掃除用具や、仕事で遅くなった夜にも嬉しい簡単・ヘルシーな冷凍食品など、“働く女性の夜家事市場”はまだまだ開拓の余地がありそうです。