vol.70
OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
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「飲みニケーション必要」と思うOLは何割!?
最近、新聞などで「若者のビール離れ」についての話題をよく見かけますが、お付き合いでお酒を飲むことも少なくないOLたちもそうなのでしょうか? というわけで今回はお酒を飲む頻度や仕事関係の飲み会「飲みニケーション」へのお付き合い具合などについて調査してみました。さて、OLたちは「飲みニケーション」にどの程度必要性を感じていると思いますか!? 答えはQ5をご覧ください。
設問
調査概要
- 調査期間:2008年8月
- 調査方法:シティリビング公式サイト 「Citywave」上にアンケートページを掲出
- 集計数:707人(不明・非該当を除いて集計)
- 平均年齢:32.6歳
- 暮らし:親と同居(未婚)…35.9% 一人暮らし…28.0% 夫婦二人暮し…23.1% 夫婦と子ども…6.9% その他…6.1%
1お酒を飲む頻度
「ほぼ毎日」飲む割合は、若いほど少なく、年齢が高くなるほど多くなる傾向が。20代は「お酒はほとんど飲まない」が2割弱と非常に多く、若者のアルコール離れを感じさせます。
2この2〜3年でお酒を飲む頻度は変わったか
お酒を飲む頻度が「減った」と答えたのが最も多いのは30〜34歳。4割の人が飲む頻度が減少しています。20代は「増えた」が多く、35歳以上は「変わらない」が多くなっています。20代に増え続けた飲み会が30歳を機に減少傾向になり、35歳で落ち着く、といったところなのでしょう。
3(飲む頻度が減った人)減った理由
「飲み友達の減少(結婚した・子供が出来たなど)」が42.0%でトップ。30〜34歳は特に「飲み友達の減少」が51.0%と非常に多くなっています。30歳前後に結婚する人が多いとすれば、30代前半の飲み会の減少とぴったり合致します。また「会社の仲間との飲み会の減少」も多く、34.7%でした。
4会社や仕事関係の飲み会(飲みニケーション)に付き合う頻度
若いほど「予定が合えばできるだけ参加している」割合が高く、年齢が高くなると徐々に「全く参加していない」が多くなります。
5飲みニケーションは必要だと思うか
フリーアンサーを分類して、集計してみました。結果、「必要だと思う」人がどの年代でも半数を超え、多数派に。20代は“たまになら”“気の会う人たちだけなら”など条件つきでOKという「場合によってはあってもいいと思う」が多めでした。35歳以上は「あまり必要ないと思う」人が多くなっています。
必要だと思う
- 飲んでないと話せないような、仕事上の危ない話が聞けたり、依頼しづらい仕事相手でも、飲みに行った後では打ち解けるのか、仕事がやり易くなったりするから必要だと思います。(32歳)
- 飲むのが好きなので、仕事以外の場所で職場の人と打ち解けられるので良い時間だと思います。ただ、下戸の人には酔っ払いはアホに見えてると思うので、そこら辺が難しい気がします。(29歳)
場合によってはあってもいいと思う
- 気の合う仲間(上司含む)みたいな人たちならいいけど、嫌いな人がいる時には行きたくないから、どうだろう。必要なのかな?でも、お酒が入った席で、コミュニケーションが取れるとは思わないけど、人間性は解りそうな気がする。(32歳)
- 仕事をする上で、職場内の人間関係抜きというわけにはいかないので、ある程度は必要だとおもう。ただ、送別会や忘年会など節目の飲み会以外は強要するものではないと思う。(28歳)
あまり必要ないと思う
- 最初はお付き合いも必要だと思ってましたが、必要以上に気遣いをするため、疲れが倍増になってします。それにあまり楽しい飲みではないのに会費はきっちりとられるので、できればそのお金で違うお店で気の合う仲間と美味しい食事がしたいと思うようになりました。歓送迎会のみ参加していますが、他の単なる飲み会はパスしてます。(33歳)
- 全く必要ない。仕事とプライベートな時間はしっかり分けたい。飲まなくても話せる内容だけで仕事は進む。(31歳)
6居酒屋で一杯目に飲むお酒
やはり、ビールを飲む人の割合は若いほど少ない、という結果に。20代は1杯目から「チューハイ・サワー・カクテル」を飲む人が3割と非常に多くなっています。
7最近気に入っているアルコール飲料
「氷結」が25票を得てトップ。2位は「銀座カクテル」と「カロリ。」と、チューハイ・カクテル系が上位を占めています。ビール系では「エビスビール」「プレミアムモルツ」などやや高額な商品が人気を集めています。
その商品が好きな理由
【氷結】
- レモン味が好きで他のに比べてスッキリしているから。なんとなく王道な気がして安心して飲める(27歳)
- 氷結ストロングは子供騙しなジュースっぽいサワーやカクテルなどと違い、ちゃんと酔えることろがいい。味も飽きない。(30歳)
【銀座カクテル】
- アルコール度数が高くて、フルーツの味がしっかりする。一本で満足できる。(34歳)
- 千疋屋の果物を使用しているから。味が甘くて濃厚でおいしい。(30歳)
【カロリ。】
- 種類が増えてきた。おいしい。カロリーが控えめ。よく安売りしている。ラベル表示が分かりやすくて見つけやすい。(32歳)
- グリーンアップル味がおいしい。さわやかだし、あまりアルコール度数が高くないので弱いわたしにはちょうど良い。(33歳)
【エビスビール】
- 他のビールに比べて、やっぱりコクがあって断然おいしいから。(26歳)
- 最近、ビールが美味しくないと思っていたけど、エビスを飲んだら美味しかった! お気に入りです。(35歳)
8最近のアルコール飲料CMで印象に残っているもの
青い海をバックに「青い珊瑚礁」を歌う深田恭子さんの印象が強烈に残っていたようで、1位・2位ともに氷結のCMが席巻しました。「金麦」のCMでかわいらしい表情を見せる壇れいさん、女性たちにとっては賛否両論…といったところのようです。
印象に残っているCM
【氷結・深田恭子】
- 深田恭子ちゃんが聖子の歌を歌ってる氷結のCFはあまりにかわいくて、女性でもクギづけになっちゃいます!(39歳)
- 深田恭子が青いサンゴ礁を歌っているCM。インパクトは強かったけど、商品名を覚えていないところが微妙…(33歳)
【金麦・壇れい】
- 金麦 檀れいさんの浴衣姿が色っぽくてカワイイ(30歳)
- サントリー金麦/檀れい、男性にはかなり人気があるようですね。ただ私は、声と雰囲気が鼻につくんです(笑) 映画「武士の一分」での演技は良くて好印象だったんですが、何故でしょうか???(37歳)
【みがき麦・エドはるみ】
- ビールの広告で、エド・はるみのポスターがとても気になりました。(32歳)
- みがき麦のエドはるみ 思ったよりきれいな感じ(31歳)
【麦とホップ・田村正和】
- 田村正和が「ビールと間違えました」というCM。ビールに近い味ですよ、というアピールかもしれないが、せっかく新ジャンルで酒税対象を逃れてるのに、こんなことを言うと国に目をつけられて税金対象になっちゃわないかと、心配になる。(37歳)
- 若者は確かに酒離れが進んでいる、と言えそうで、「ほぼ毎日」飲む人の割合は若いほど少なく、年齢が高くなるほど多くなる傾向がありました。ただ、20代はお酒を飲む頻度が「増えた」という人が多くなっています。30歳を境に結婚や出産などで飲み友達が減り、飲む機会が減少。そして35歳を境に頻度は安定していきます。
- 会社や仕事関係の飲み会、いわゆる飲みニケーションに付き合う頻度は、意外にも若いほど高め。年齢が高いほうが「全く参加していない」率が高くなります。若いころにはがんばって参加していたものの、年齢を重ねるにつれ「参加しない」自由が得られてきた、ということかもしれません。
- 若者の酒離れの中でも特に注目されているのが「ビール離れ」ですが、やはり今回のアンケートデータもそれを実証するものになりました。居酒屋で1杯目に飲むもの…といえば「とりあえずビール」が定番だと思っていましたが、ビールではなく「チューハイ・サワー・カクテル」を頼む人は20代ではなんと3割を占めます。メーカー各社が若い世代向けに開発している「軽めのビール」は、これから若者たちの心をつかんでいけるでしょうか?
- 最近気に入っているアルコール飲料は「氷結」がトップ。2位以下も「銀座カクテル」「カロリ。」など、チューハイ・カクテル系が上位を占めました。そんな中健闘しているのが「エビスビール」と「プレミアムモルツ」。ビールの中では高級感のあるものに人気が集まっているようです。
- 最近のアルコール飲料CMで印象に残っているものは、深田恭子さんが松田聖子さんのヒット曲「青い珊瑚礁」を歌う「氷結」のCM。ただ、深田さんのかわいらしさだけが印象に残ってしまい、商品名を忘れてしまった…という人も。壇れいさんが出演する「金麦」もランキングの上位にあがっていますが、「男性は好きそうだけど、ちょっと鼻につく」といった意見も少なくなく、好き嫌いが二分されています。
- データでも分かってきたことは、やはり若い人はお酒から離れつつあるということ。飲みすぎはよくありませんが、ほどよく飲めば楽しいひとときを過ごせるというもの。メーカー各社には、若者たちがお酒の楽しさを実感できるような商品づくりと、演出を期待したいところです。