vol.72
OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。
その他マーケティングデータは [ アドラボラトリー ] をご確認ください。
教えたくない個人情報トップは携帯番号?携帯メアド?
先日ある女性と話しているときに「身の安全のために、プレゼント応募時の下の名前は偽名、電話番号も偽のものを使っている」という話を聞いてびっくりしました。プレゼントを用意する方の側としては、それが欲しくて応募するのにそんな嘘をつかなくっても…と思ってしまうのですが、物騒なニュースも多い中、そんな気配りをする方、少なくないのかもしれませんね。 今回は個人情報や防犯・防災意識について調査してみました。さてあなたが教えるのに抵抗を感じる個人情報、携帯番号と携帯のメールアドレス、どっち!?
設問
調査概要
- 調査期間:2008年10月
- 調査方法:シティリビング公式サイト 「Citywave」上にアンケートページを掲出
- 集計数:440人(不明・非該当を除いて集計)
- 平均年齢:32.5歳
- 暮らし:親と同居(未婚)…38.0% 一人暮らし…28.9% 夫婦二人暮し…18.2% 夫婦と子ども…8.9% その他…6.1%
1自分の個人情報が掲載されている書類の処分に困ることがあるか
39.3%が「よくある」、43.2%が「たまにある」と答えています。8割以上が個人情報の扱いに戸惑いを感じているのです。暮らしで比較すると、「よくある」が最も多いのは子供がいる人。子供の安全を守るためにも、個人情報の扱いがシビアになるのかもしれません。 自分の生活を守るのは自分だけ…と、個人情報の扱いに気を使うかと思いきや、意外にも、一人暮らしは「よくある」割合が最も低く、34.6%でした。
2自宅に届いた郵便物・DMの個人情報はどのように処分しているか
「手でちぎる」が最も多く、44.5%。「シュレッダーで裁断する」は29.3%でした。「シュレッダーで裁断する」は夫婦二人暮しで41.3%と他の暮らしより圧倒的に多い割合を占めています。一人暮らしは「細かく折りたたむ」「特に何もしない」がやや多めです。意外に、こだわりがないんですね。
3自宅にシュレッダーがあるか、今後欲しいか
「既に持っている」は37.3%、「持っていないが今後欲しい」は38.6%でした。暮らしで比較すると、親と同居(未婚)と夫婦二人暮しは「既に持っている」が半数前後を占めていて、他の暮らしよりも多めです。一人暮らしと夫婦+子供は持っていない人が多く、「今後欲しい」人が4割強を占めています。
●シュレッダーを欲しいと思わない理由
シュレッダーを欲しいと思わない人にその理由を聞いてみたところ、「置く場所がない」が6割を占め、トップでした。手でちぎることに慣れている人にとっては「必要ないと思う」「お金がもったいない」「使うのが面倒」と感じる人もいるようです。
4個人情報を記入する際に抵抗のある項目
抵抗がある項目のトップは「携帯の電話番号」、続いて「携帯のメールアドレス」「自宅の電話番号」でした。「携帯の電話番号」は暮らしを問わず抵抗を感じているよう。一人暮らしは自宅に固定電話がない人も多いのか「自宅の電話番号」を挙げる人は少なめでした。子供がいる人は「暮らし方・家族構成」に抵抗を感じる人が多めでした。
5ホームセキュリティサービスに加入しているか
「自分で加入している」人はわずかに2.5%。「マンション全体で加入している」は13.6%でした。加入率がもっとも高いのは「分譲マンション(2部屋以上)」。賃貸に比べて分譲マンションは「マンション全体で加入している」割合が高めです。
ホームセキュリティに加入していてよかった、と思うこと
- 何かあったら、すぐ来てくれる。そして、「こんなことがありましたよ、注意してくださいね」と管理組合を通して、マンション内の掲示板で報告してくれます。(31歳・親と同居・分譲マンション2部屋以上)
- セキュリティのマークがあるだけでいざというとき少し心強い。また、怪しい人も、セキュリティに加入している建物には入って来づらいと思うので。(25歳・一人暮らし・賃貸マンション2部屋以上)
- 事件がおこった事は特にないので何とも言えないが、ホームセキュリティがあることで毎日安心して暮らせている。(22歳・親と同居・持ち家一戸建て)
6今後、ホームセキュリティサービスに加入したいか
「料金次第では加入してもいい」という人が7割を占めています。賃貸の戸建と分譲マンション(2部屋以上)は「加入したいと思わない」割合がやや高めです。 月額いくらくらいなら加入できるか、という設問の解答は平均2486円。マンションタイプでも4000円台がスタンダードである現状から見ると、少し厳しい価格設定かもしれません。
7実践している防犯対策
玄関の鍵をダブルロックにする、窓の戸締りを確認する…などが多く挙げられました。
実践している防犯対策
- 【夜道に気をつけています】
ワゴン車とすれ違う時は必ずダッシュ。駅や公園のトイレには絶対入らない。タクシーに乗ったらドライバーに聞こえるように家族に電話する。(26歳・夫婦二人暮し) - 【窓にも注意】
窓を開けっ放しにしない。レースのカーテンは目隠し加工のものを使用。カーテン自体も黒で遮光のものを使用しています。洗濯物も外には干しません。「女性が住んでいる」という事を悟られないように。(26歳・一人暮らし) - 【安全のため、ときには遠回りも】
自宅の場所を知られるのが一番怖いので、夜道は角を曲がる時やマンションに入る際は後ろから来る人がいないか確認しています。誰か来る場合は、一回通りすぎて、マンションに入らないようにしています。(30歳・一人暮らし) - 【ダブルロック】
鍵は必ず施錠すること。玄関ドアは2つの鍵をつけている。不在のときでも、新聞受けに新聞をためないよう(その期間は配達を断ったり)している。(32歳・親と同居)
-
自分の個人情報が載った書類の処分に困っているOLは8割以上。郵便物やDMは、半数近くの人が「手でちぎって」処分しています。自宅にシュレッダーがある人は4割弱。持っていない人のうち6割以上は今後の購入を検討しています。
-
プレゼント応募時などで個人情報を記入する際に抵抗のある項目のトップは「携帯電話番号」、続いて「携帯のメールアドレス」「自宅の電話番号」でした。
-
ホームセキュリティサービスに加入している人は全体の15%ほど。2部屋以上ある分譲マンションでは最も加入率が高く、5割弱を占めています。加入していない人の7割は「料金次第では加入してもいい」と考えていますが、その支払える金額の平均は2486円。現状、マンションタイプでも4000円台がスタンダードであることを考えると、厳しい料金設定かもしれませんね。ただ、セキュリティ内容をセレクトすることでこの金額が実現できれば、ホームセキュリティの加入者は激増するかもしれません。
-
物騒な事件が多い昨今、OLたちも自分の身を守るために様々な工夫をしています。夜道を歩きながら音楽を聴かない、戸締りを確認する、洗濯物は男性ものを見えるように干す…など。OLたちの関心の高い分野なので、啓蒙記事と合わせた防犯グッズの広告など、効果が期待できそうです。