vol.75

OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。

OLマーケットレポート

バレンタイン、「必要だと思う」が約6割

ポイントは「日ごろの感謝」。バレンタインが必要だという理由には「普段はなかなか伝えられない感謝を表せるいい機会だから。」というものが多数ありました。OLがバレンタインを必要とする理由は「一年に一度珍しいチョコが手に入る!」って浮かれているばかりではないんです。

設問

調査概要

  • 調査期間:2008年1月
  • 調査方法:シティリビング公式サイト 「Citywave」上にアンケートページを掲出
  • 集計数:342人 (不明・非該当を除いて集計)
  • 平均年齢:32.0歳

1バレンタインは必要だと思うか

「必要と思う」が57.9%で約6割の人が「必要」と考えています。フリーアンサーでそれぞれ理由を聞いてみると、意外にも「チョコがたくさん買える」といったような自分チョコ目当ての方は少なく、「コミュニケーションのきっかけ」として「必要」と感じる人が多いようです。

グラフ

必要

  • 異性とのコミュニケーションのきっかけとして必要。こんな機会でもなければ特別な関係でない人にプレゼントなんてできないから。そして、今の旦那様と親密になったきっかけがバレンタインだったから!(37歳)
  • 日ごろお世話になっている方へのお礼が簡単に出来るチャンスだし、バレンタインのチョコレートくらいなら相手にも気を遣わせなくてすむと思う。(38歳)
  • 多種多様なチョコレートが一度に揃うのでお気に入りのパティスリーやショコラティエを探すチャンス。(31歳)
  • 普段お世話になっている上司や同僚にお中元お歳暮感覚で渡せるので。(23歳)

必要ではない

  • 社会人になってから、だんだんと面倒と感じるようになってきて、学生の頃のようにはしゃいで楽しめなくなってきたから。(27歳)
  • 恋人に贈る分にはかまわないが、義理チョコは周囲の女性と足並みをそろえる必要があり面倒。それに恋人以外の男性からはまず戻ってこないから。(25歳)
  • 会社で、どこまであげてどこからあげないかとか考えなければいけないところとか、気をつかって面倒くさいです(38歳)
up

2今年のバレンタインはだれに贈るか

グラフ

「恋人・夫」に贈る人が74.4%。次いで「会社の同僚・上司」64.3%。「友チョコ」はわずか6.4%。 OLにとってのバレンタインは義理チョコが大半を占めているといえそうです。

up

3恋人・夫に贈るものとその予算

グラフ
グラフ

「チョコ+プレゼント」が54.9%と過半数を超え、恋人・夫に対してはチョコだけでなくプレゼントも一緒にあげる人が多いのがわかります。チョコレートの予算は1700円、プレゼントは平均6150円です。贈ったチョコを自分も一緒に食べたことがあるという人は81.0%。多くの人が自分も食べたいチョコをプレゼントしています。

up

4会社の上司・同僚に贈るものとその予算

グラフ

会社の上司・同僚に対しては、「チョコのみ」を贈る人が95.8%。プレゼントを添える人はわずか1.8%です。贈るチョコは平均620円。最も多いのは500円以下のチョコです。恋人・夫への予算とは1000円以上違います。

up

5義理チョコの習慣とお返しについてどう思うか

「ある方がいい」は7.9%。「どちらかと言えばあるほうがいい」を含めても25.7%で、「無いほうがいい」と考えている人が多いことが分かります。フリーアンサーを見ると、「割に合わない」というのが多数意見です。お返しをくれる人は毎年決まっていることから、「お返しを期待しているか」のグラフでも52.6%の人が「期待していない」と答えています。

グラフ

あるほうがいい

  • あげたくない人には絶対あげていないので、イヤイヤな義理チョコは自分ではありません。普段のお礼をこの機会で伝えられるので、義理チョコは結構必要です!(26歳)
  • どさくさにまぎれて本チョコをあげやすい(33歳)

どちらかと言えばあるほうがいい

  • あるならあるってなってた方があげやすいし、やっぱりイベントごとは彼氏彼女関係なく楽しめる方がいいと思う。(26歳)
  • 習慣になると面倒ですが、こういう機会で日頃のお礼を言える日があるのはいいことだと思うので。(38歳)

どちらとも言えない

  • 考えるのが大変。1対5で自分の出費が多い。(36歳)
  • 面倒な部分もあるけど、片思いの時はきっかけ作りになると思うから(31歳)

どちらかと言えば無いほうがいい

  • 義理チョコの範囲が難しい。気づくと大量になってしまいかなりの負担。(32歳)
  • いくら義理チョコでも相手に喜んでもらいたいので、いろんなお店に行ったりするので結構大変なんです(>_<)(37歳)

無いほうがいい

  • 会社の人にあげるのが面倒くさい。もっとクリスマス的存在になれば、彼氏だけで済む。(26歳)
  • ともに金銭的な負担と、買出しの時間がもったいないのと、あげるかあげないかともらえるかもらえないかの精神的な負担があるから。(34歳)
グラフ

お返しに期待しています!

  • 量は少なくて良いので、自分では買えないちょっと高級なお菓子。(30歳)
  • あげた物に同等の物!残らない物がいい!(35歳)
  • アナスイのタオルハンカチをもらったときは嬉しかった。お菓子でも、ちょうど話題の菓子(ねんりんやのバームクーヘンとか、クリスピークリームドーナツとか)を買ってきてくれる人はセンスあるなと思う。(34歳)

お返しには期待していません。でも貰えるなら・・・

  • チョコレートでよい。品物の場合は小さなお花とかハンドタオルなど。(38歳)
  • チョコレート。流行と聞いてワインやアロマなど贈られても嫌いな人もいるので正直言って迷惑。普通にチョコをもらいたい。(35歳)
  • 義理チョコの値段が安いので、お返しされても困る。(27歳)
up

6自分用にチョコを買ったことがあるか、買いたいか

グラフ

自分用にチョコを買ったことが「ある」と答えた人が58.8%。一方、今年自分用にチョコを買う予定が「ある」と答えた人は47.6%。

up

7自分へのご褒美チョコの値段

グラフ
グラフ

自分へのご褒美チョコの値段は平均2500円。「恋人・夫」にあげる平均よりも高くなる結果に。 年齢が上がると共に自分チョコの金額も上がり、既婚者よりは未婚者の方が自分チョコに多く払っています。

up

8今年買いたいご褒美チョコは?

グラフ
up
<まとめ>
  • バレンタインを「必要」と考える人は57.9%。コミュニケーションや日ごろの感謝を表す機会としてOLはバレンタインを「必要」と考えています。
  • 一方、義理チョコに関してのみ聞いてみると、チョコがダメな人がいたり、全員にあげなければならなかったりと「面倒」という意見が多く、「嫌々あげる義理チョコ」は全く意味が無い!と感じているのが分かります。
  • また、お返しに関しても毎年決まった人からしか返ってこないために「割に合わない」と感じている人が目立ち、「お返しには期待していない」という人が52.6%。ちなみに、頂いてうれしいお返しは「少量でも自分では買えない高級スイーツ」や「ブランド物のハンドタオル」でした。
  • 自分へのチョコレートは、今年も有名店のものや日本未発売のものを手に入れたいという流れがありつつも、多くの人が「デパートで実際に見てから決める」と回答。購買の勝負は店頭ということが分かります。また、入れ物がかわいく再利用できるものも人気です。
  • 恋人・夫にチョコレートを贈る人は「贈ったチョコを一緒に食べたことがある」と答えた人が8割。二人で食べるチョコというコンセプトもOL受けしそうです。
  • 学生時代はワクワクするイベントだったバレンタインもOLにとってはワクワクばかりではない様子。会社によっては「チョコ禁止」のところもあるようで時代と共にバレンタインのあり方も変わってきているようです。そんな中OLの心を掴むキーワードは「日ごろの感謝」。お中元やお歳暮を贈らないのでこの機会に。中には、年賀状も会社では廃止になっているのでバレンタインでしか感謝を表せない。という声も。チョコレートに限らず、日ごろの感謝を表せる機会としてのバレンタインがこれから主流になっていくかもしれません。