vol.84

OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。

OLマーケットレポート

OLは自分の体メンテナンスに、どれくらい気を遣っているのでしょうか。
今回はレーシック、歯科矯正の経験や興味の有無・女性検診などについて聞いてみました。

設問

調査概要

  • 調査期間:2009年9月
  • 調査方法:シティリビング公式サイト 「Citywave」上にアンケートページを掲出
  • 集計数:503人 (不明・非該当を除いて集計)
  • 平均年齢:33.7歳
  • 未既婚:未婚70.8% 既婚29.2%
  • 勤務形態:正社員(一般職)50.7% 正社員(総合職)23.9% 派遣社員16.1% 契約・嘱託6.2% 公務員0.2% パート・アルバイト3.0%

1レーシックの経験

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レーシック経験はわずか8.1%。未婚者よりも既婚者の方が経験値が高くなりました。

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メガネもしくはコンタクトレンズで視力矯正をしている人に、レーシックを受けてみたいかどうかについて聞いてみると、「受けてみたい」45.2%と、「受けてみたくない」と答えた人の方が多い結果に。年代別では、20代が最も高く、「受けてみたい」と答えた人が半数を超えました。

レーシックを受けたくない理由

  • 安全性が100%ではないから。保険対象外だから。(31歳・未婚)
  • 球体の眼球を削ると聞いてから、怖いから。また、最近レーシック治療で集団感染した事件があって更に不安になった。(24歳・未婚)
  • 年齢が高くなってからレーシックを受けると近視は治るけど、老眼がひどくなると聞いたので。(37歳・未婚)
  • レーシック手術の情報がまだ一般化していなく、自分の中で把握しきれていない為、とても不安である。(36歳・既婚)
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2歯科矯正について

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歯並びに不満がある(もしくは矯正したが、過去に歯並びに不満があった人)は62.6%います。

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実際に歯科矯正を受けた人は25.2%と3割に満たない結果に。

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矯正を受けた人の満足度は、「まあ満足」レベルの方が最も多かった一方、満足していない方が29.1%もいました。

歯科矯正結果が不満な理由

  • 痛すぎて途中でやめてしまったため、治ってない。(29歳・未婚)
  • 期間が当初の予定以上に長くかかっている分、費用もその分かかっている。歯並びが自分が望んでいたようになっていない。(36歳・未婚)
  • 医師との意思疎通がうまくはかれず、結局自分の歯を失い、インプラントをする結果となってしまった。(36歳・未婚)
  • 引越しと、見た目がとても嫌で自分から治療をやめてしまったので、最後までちゃんとやれば良かったと後悔(31歳・未婚)

(歯並びに不満はあるが、矯正はしていない人に対して) 歯科矯正を受けたくない理由

  • もう大人だし、きっと料金も時間もすごくかかると思うと、もういいか、と思うので。(37歳・既婚)
  • 今からでは遅いと思うので(37歳・未婚)
  • 痛いからもうこりごり。(29歳・未婚)
  • 長い治療中、食事に気を使わなければならないし、お口の中のお手入れも入念にしなければならない。(26歳・未婚)
  • 3年かかるといわれてあきらめた。歯を抜くのもいやなので、歯を抜かず、数週間で治せるような画期的な技術ができたら考える(41歳・未婚)
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3定期健診以外の診断について

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会社での定期健診以外に健康診断を受けているか聞いたところ、「受けている」人は49.9%。半々の結果になりました。年代別では、上がるほどに、未既婚では既婚者の方が受診率が上がっています。

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検診内容別に見ると、「子宮ガン検診」が65.5%、「乳がん検診」が51.8%、「婦人科検診」が47.4%という結果になりました。 年代別では「子宮ガン検診」「乳がん検診」が最も多いのは30〜34歳、「婦人科検診」は20代、「人間ドック」は35歳以上という結果になりました。

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<まとめ>

『レーシック』

  • レーシックを受けたくない理由を聞くと「こわい」「不安」「失敗」「心配」「安全性」といったキーワードが目立ち不信感から手術を受けたくない人が多いことが分かります。噂など伝え聞いたことでの不確かな情報や知識不足などもあり、まだ安心して受けられる環境が整っていないと感じている人が目立ちます。

『歯科矯正』

  • 歯科矯正の満足度を尋ねると高い金額をかけているにもかかわらず、3割弱の人が「やや不満」・「不満がある」と答えています。その中には、治療を途中でやめてしまった方も含まれていました。満足できない理由としては「痛い」「期間が長い」という意見が目立ちます。また、歯並びが気になるものの、矯正を受けていない人になぜ受けないのか尋ねると、「(時間・お金が)かかる」「痛い」「必要(がない)」といった言葉がキーワードとして目立ちます。

『定期健診以外の診断について』

  • 定期健診以外の検査については、年令が上がるほど受診していることが分かります。これは行政や保健組合などの検診の補助の有無が関わっているかもしれません。受診内容は、「子宮ガン検診」が65.5%、「乳がん検診」が51.8%、「婦人科検診」が47.4%。1位の「子宮ガン検診」は年令が上がるほどに受診率が増加しています。

『全体を通して』

  • レーシックも歯科矯正もやるかやらないかは「年令」に左右されているという傾向がありました。それは、「今さら歯並びが良くなっても…」「今からやると、老眼に影響するのでは…」といったコメントからも窺えます。
  • メンテナンスやケアをするかどうかは本人次第ですが、年令にフィーチャーした啓蒙で新たな利用者が増えそうです。
  • 近年、乳がん検診啓蒙のピンクリボン運動が盛んな影響もあり、婦人科検診の受診率は高めです。しかし、20代の定期健診以外の検診受診率はわずか39.8%。リスクが低い年代とはいえ、啓蒙の必要性を感じます。