vol.85

OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。

OLマーケットレポート

2009年、深刻なデパート離れ。OLに最も人気があったデパートとは?

流通業界は史上最低利益を更新するなど暗いニュースが目立った2009年。その中でも、『下取りサービス』など新しい手で顧客の囲い込みに励んだデパート業界。そんな2009年、OLが最も支持したデパートはどこでしょう?昨年とのランキングの変化にも注目です。

設問

調査概要

  • 調査期間:2009年11月
  • 調査方法:シティリビングホームページ 「Citywave」メール会員に対するWEBアンケート
  • 集計数:※1…ショッピングアンケート「デパート編」441人(不明・非該当を除いて集計) ※2…「ショッピングセンター編」376人(不明・非該当を除いて集計)
  • 平均年齢:※1…32.6歳 ※2…32.7歳

参考資料

  • 調査期間:2008年11月
  • 調査方法:シティリビングホームページ 「Citywave」メール会員に対するWEBアンケート
  • 集計数:※1…ショッピングアンケート「デパート編」529人、※2…「ショッピングセンター編」380人(不明・非該当を除いて集計)

1平日よく行く街

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平日よく行く街は今年も「銀座」がトップ。H&Mの出店で活気付く「渋谷」は5位から4位へ。09年に駅周辺に商業施設オープンラッシュとなった「池袋」は7位から5位に、圏外だった「横浜」は9位と、トップ10に仲間入り。横浜高島屋、相鉄ジョイナスの改装、H&Mの出店など人の流れを作る新たな動きが見られたことが影響しているようです。

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2月何回くらいデパートに行くか(昨年平均5.0回)

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昨年平均5.0回であった訪問数は4.2回へ激減。また、ボリュームゾーンは「0〜2回」で39.0%です。

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3最も好きなデパートとその理由

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今年も一番人気は「新宿伊勢丹」。毎年、OL層の根強い支持をキープしています。最もよく行くデパートでは「プランタン銀座」がトップ。こちらも昨年から首位を守っています。ブランドイメージの復権に取り組む池袋西武はポイントを上げてきています。

最も好きなデパート理由

【新宿伊勢丹】

  • デパートでしか買えない化粧品も7%引きで買えるし、デパ地下では、ここでしか日本では買えない、というものが何個かあるので。(36歳・既婚)
  • 企画力が頭ひとつ抜けている(33歳・未婚)
  • 欲しい自然派のコスメがあるから。(27歳・未婚)

【プランタン銀座】

  • 館内を歩いているだけで、その時期の流行りが分かって楽しいです。平日も休日も常に人が沢山入っていて活気があるので刺激になります。(36歳・未婚)
  • いつでもはやりのオシャレな商品が揃っているし、ちょっとした友人へのプレゼントやギフトなども豊富にあるので、何を買うか決めていなくても心配せずにいけるので。(25歳・未婚)
  • ちょっと親しみやすいところ。ちょくちょくセールしているところ。(31歳・既婚)

【大丸東京】

  • 1階にスイーツ等の専門店が揃っているので観やすい、入りやすい。また週替わりスイーツショップがあるので飽きない。2階のコスメフロアも見やすくいろいろ揃っているので飽きない。トイレもきれい。(37歳・未婚)
  • 通勤圏内で、駅から近い。東京駅、大手町駅から雨に濡れないで行ける。リニューアル後、店内がきれいになり、気持ちよく買い物ができる。(31歳・既婚)

【銀座三越】

  • 気軽に入れて身近に感じる、それでいて高級感、ブランド力もある。ザ・デパートって感じ。(33歳・既婚)
  • デパ地下においてあるものがいい。(31歳・未婚)
  • 店内に高級感があふれ見やすい。(37歳・未婚)

【池袋西武】

  • 近いのと、行き慣れているのでだいたいどこに何があるか分かっているので。(29歳・未婚)
  • ポイントがためやすい(31歳・未婚)
  • 品揃えや親しみ(24歳・未婚)
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4最も好きなショッピングセンターとその理由

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最もよく行くSCでは連続首位の「ルミネ新宿」を「有楽町イトシア」が抜く結果に。今年の調査から「ルミネ新宿」と「ルミネエスト」を分けたことが影響しているようです。しかし、分けたにもかかわらず最も好きなSCにおいても最もよく行くSCにおいても4位までに「ルミネ新宿」も「ルミネエスト」もランクインしています。SCの品揃えや利用しやすさはもちろん、新宿はアンケート対象者が最も利用するターミナル駅であることが大きく関わっていると思われます。

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最もよく行くSC

【有楽町イトシア】

  • 自分の好きなショップが入っているのがひとつと、女性用化粧室の広さ、清潔さが他と比べて気に入っています。また、待ち合わせをするのに場所がわかりやすいので。(33歳・未婚)
  • OLファッションがいろいろ揃っているし、バッグ、靴も種類があり、駅からも近いので行きやすい。(31歳・未婚)
  • 地下鉄と直結していて、とりあえず何でも売ってるから

【ルミネ新宿】

  • 雰囲気が自分に合ってると思うから、行けば欲しいものが見つかる。駅から近くて便利。 (26歳・未婚)
  • 好きなショップがある。クレジットカード(ビューカード)のポイントがたまりやすい(会社からの支給で定期も買うし)。ビューカードのポイントがルミネ商品券に交換できる。さらにポイント交換の中で、ルミネ商品券が一番還元率が良い。いいことずくめ!!(24歳・未婚)
  • お店が良く変わり最新のショップをチェックできる。好きなブランドが入ってる。時間つぶしになる本屋やプラザなどが入っているから。(29歳・未婚)

【ルミネエスト】

  • 行き慣れている。好きなブランドが入っている。クレジットカードがあるので割り引きになる(31歳・未婚)
  • 見てるだけでも楽しめる商品がたくさんある(30歳・未婚)

【丸ビル】

  • 行き慣れている。店内が広く、開放感があり、混雑していない。子供、学生が少なく、落ち着いて買い物ができる。(31歳・既婚)
  • 食料品フロアの品揃えが自分好み。期間限定で出店するお店のセレクトも割といい。好きなパン屋さんやナチュラルローソンが入っている。(38歳・未婚)
  • 規模が大きくなく、見やすい(39歳・既婚)
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5ジャンル別 よく購入するデパートランキング

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「洋服・ファッション」「靴やバッグ」は「流行のものが揃う」と好評のプランタン銀座が1位。「コスメ」は、「ここにしかない商品がある!」とファンの多い新宿伊勢丹、「デパ地下」は前回ランキングで1位になった大丸東京店が2位へ下がり銀座三越が1位に。 ※「レストラン・テイクアウト」は本年から加えた設問のため比較データはありません。

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6ジャンル別 よく購入するショッピングセンターランキング

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全体的にOLに支持される王者はルミネ新宿。「靴やバッグ」で有楽町イトシアに抜かれたもののその他では今年も1位をキープしています。

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7ジャンル別 デパートで購入する平均金額

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ジャンル別で聞いたデパート・SCで使う金額は全ての項目で昨年比マイナスになりました。  特にデパートで使う金額の落ち加減がSCよりも大きく、1,000円単位でのダウンです。1ヶ月の訪店回数が0.8回落ちているので金額のダウンも必然といえそうです。

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<まとめ>
  • 不況もあいまって一人一人の購買額が減っても、OLが支持するデパート、SCの王者は変わらず「新宿伊勢丹」と「ルミネ新宿」という印象です。
  • 好きなデパート・SCと最もよく行くデパート・SCは使い分けており、昨年から引き続き「プランタン銀座」と「有楽町イトシア」が品揃えと価格をポイントにダントツの人気です。
  • ザ・デパートとして君臨する「新宿伊勢丹」。今年も最も好きな百貨店1位に輝きました。OLが支持するのは、他店では取り扱いが無いなど品揃えの豊富さとセンス、催事の企画力です。
  • 新しい商業施設のオープンやリニューアルに毎年敏感なOLですが、今年は駅ビルなど駅周辺施設のオープンが目立った池袋の注目度が大きくUPしました。
  • 09年は『下取りサービス』など、各店ファン作りに力を入れた年でした。OLがお気に入りの店舗としてあげる理由には「品揃え」「センス」「価格」などの要素に次いで「馴染み深い」「昔から使っている」「フロアのどこに何があるのか分かる」といったものがあります。デパート・SCで1ヶ月に使う金額は年々下がっているもののこういう時こそ顧客から親しみを持たれる店舗になることが大切なようです。