vol.96
OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。
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スマートフォンへの不満、1位は「・・・」、OLの“スマートフォン”利用状況を徹底調査!
設問
- 1現在お持ちの携帯の契約会社はどちらですか?
- 2 現在使用の携帯電話の契約又は機種変更をいつ行いましたか?
- 3月々の使用料はいくらですか?
- 4スマートフォンを使用していますか?
- 5どこのスマートフォンを使用していますか?
- 6スマートフォンを購入した理由は何ですか?(複数回答可)
- 7スマートフォンを使用して満足していますか?
- 8「スマートフォンを利用していて不満に思う点はありますか?(複数回答可)
- 9スマートフォンにダウンロードしたアプリの数はいくつですか?
- 10スマートフォンを使いこなしていると思いますか?
- 11スマートフォンに変えたいと思いますか?(スマートフォンを持っていないと回答した方のみ)
- 12 iPadを持っていますか?
調査概要
- 調査期間:2010年10月
- 調査方法:シティリビングホームページ 「Citywave」メール会員に対するWEBアンケート
- 集計数:1182人(不明・非該当のぞく)
- 平均年齢:34.8歳
- 勤務形態:正社員(総合職)…19.1% 正社員(一般職)・・・38.5% 派遣・・・15.1% 契約嘱託・・・6.1%
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(n=1223)
電気通信社事業協会が発表している事業者別契約者数と比較すると、ドコモのシェアが49%弱なのはほぼ同じですが、auのシェアは23.8%、softbankのシェアは 23.9%と、電気事業社事業協会の発表している、au 27.9%、softbank 20.5% と大きく異なり、OLの中でのsoftbankの使用率の高さが顕著な結果となりました。
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(n=1132)
機種変更の時期は、1年前〜2年前が31%と一番多く、次いで2年前〜3年前が26%となっており、最新の携帯が数年前の携帯に比べ、スマートフォン以外の機種では大きな機能追加が出ておらず、機種変更への動きが鈍化しつつあることが伺えます。
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(n=1157)
3000円以下が23.6%と一番多く、次いで4000円以下が14%で、OLの携帯料金への節約志向が伺える結果となりました。
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(n=1052)
スマートフォンの所有率は6.1%と、普及はまだまだこれから、という結果となりましたまた、通常の携帯とスマートフォンの併用が、スマートフォン所有者の36%と意外と高い数値となりました。
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(n=64)
softbankが76.9%と圧倒的なスマートフォンのシェアを握っており、現状はスマートフォン=i-Phoneというイメージが定着している結果となり、今後 ドコモ、auのスマートフォンが出揃って、どの程度シェアが変動するか、推移を見守る必要があるように思われます。
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(n=64)※複数回答可
スマートフォン購入理由の1位〜5位のうち「4位のアプリケーションが豊富」以外、全てPCとの互換性に絡む理由であり、スマートフォンに求められる機能が顕著に現れる結果となりました。
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(n=64)
大変満足している、まあ満足している、を足すと80%を超えており、かなり高い結果となり、スマートフォンは満足度においてかなり高い数値となっているので、単なる一過性のブームではなく、今後本格的な普及が予想されます。
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(n=64)※複数回答可
不満の第一は「バッテリーの持ちが悪い」ということが54.7%と、スマートフォンユーザーの半数以上がバッテリーに対する不満をあげており、本格普及につながるかどうかは、バッテリーの持ちが大きな鍵となりそうな結果となりました。ただ、それ以外の不満理由においては、最新のスマートフォンにおいては既にいくつか解決しており通常の携帯電話が技術革新とユーザビリティの向上で不満を減少させたようにスマートフォンの不満も少しずつ減少し、普及が進んでいくように思われます。
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(n=60)
「アプリのダウンロード数は5個以下」が31.7%と多く、アプリの使用に関してはまだ様子見の段階であることが伺え、またスマートフォン購入理由で「アプリケーションが豊富」という理由をあげた方がそれほど多くない結果もあわせると、現段階においては ユーザーの心をつかむアプリがそれほど多くない可能性が伺えます。今後、OLにとって魅力的なアプリが増え、そしてダウンロード数が増えれば、その機能が評判となり、スマートフォンの普及に拍車がかかると思われます。
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(n=83)
スマートフォンを使いこなしていると回答した方は26.5%とまだ少なく、ここでもまだ魅力的なアプリが少ないことが伺えます。
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(n=979)
スマートフォンへの機種変更希望は13%とにものぼり、現在のスマートフォン所有者におけるスマートフォンへの不満が少ないことを勘案すると、数年後にはスマートフォン所有者は20%を超える可能性があり、さらに「興味はあるがまだ変える予定はない」と回答した」32.1%の方も潜在的にはスマートフォンユーザーになり得る可能性があり、以下の回答に見られる「スマートフォンに変えない」理由が改善されていけば、さらにスマートフォン所有率が高まること可能性もあります。
興味はあるが、まだスマートフォンに変えない理由を教えてください
- デザインがもっと増えて料金体系が分かりやすくなったら考えるかも(28歳 未婚)
- まだまだ発展していきそうだからそれまで待つ(29歳 未婚)
- 今の携帯電話に満足している。スマートフォンに変えたら利用料金がすごくあがりそうだから(28歳 未婚)
- 本体が高いのと、思うような欲しい機能がついていないのでノートPCで充分(36歳 既婚)
- 使えなくなる機能も多そう。パソコンがあるので、わざわざ携帯で本格的にネットをする必要性を感じない(29歳 未婚)
- ワンセグ機能がない。赤外線通信機能もない。無料通話料が使えないことや、今使っているメールアドレスが使えないと聞いているし、通信料が高いので、安くなったり通常の携帯のように使えたら変えたい。(32歳 既婚)
- 機種変更のしばり期間が残っているから(35歳 既婚)
- どのような機能があるのか良く分からないし、その機能が本当に自分に必要な機能なのかも分からないので使いこなせなそう。(36歳 既婚)
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(n=1181)
何かと話題のiPadですが価格のせいもあってか、OLの所有率は4.4%とまだ高くない結果となりました。ただ、非所有者の購入意向が11.3%と高く、iPadの普及も価格と機能性の認知が鍵となるようなことが伺えます 。
スマートフォンのさらなる普及には「バッテリー」「便利なアプリ」「機能の認知」が鍵
今年の携帯業界で話題独占だったスマートフォンですが、今回の調査ではOLにスマートフォンが どの程度普及しているのか、今後の購入意欲はどの程度あるのか、購入しないとすれば、何がネック なのかが浮彫りになりました。
購入意欲を高めるには、PCとの互換性以外に「本当に生活に必要なアプリの登場」が必須
現時点でのスマートフォン購入理由の上位は「PCサイトが見られる」「PCデータが持ち運べる」等PCとの互換性が多くあげられました。さらなる普及にはそもそもPCを持っていない層がスマートフォンならではの機能に惹かれて購入する必要があると思われ、そのためには現在の携帯がもっている機能が使用でき、かつ「本当に生活に必要なアプリの登場」が必須と思われます。そのためにはアプリの開発とその認知度アップが不可欠であり、スマートフォンの飛躍にはアプリの機能認知とその機能を使用したらどんなベネフィットが得られるかを広告宣伝、PRしていく必要があると思われます。