vol.102
OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。
その他マーケティングデータは [ アドラボラトリー ] をご確認ください。
現在の消費意欲は?今年の夏・秋の消費意識はどうなる?旅行は?買い物は?レジャーは?外食は? OLの消費意欲・行動意識徹底調査
設問
調査概要
- 調査期間:2011年4月
- 調査方法:シティリビングホームページ 「Citywave」メール会員に対するWEBアンケート
- 集計数:751人(不明・非該当のぞく)
- 平均年齢:34.6歳
- 勤務形態:正社員(総合職)…24.1% 正社員(一般職)・・・50.3% 派遣・・・16.1% 契約嘱託・・・9.1%
- 暮らし方:独身(一人暮らし)・・・29.4% 独身(親と同居)・・・34.1% 独身(同棲中)・・・2.5% 既婚・・・31.4% ・平均年収:381万円
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(n=751)
現在の消費意欲に関するご意見
- お金の使い道を考えるようになった(29歳独身)
- 消費意欲は一時期は減ったが、景気回復のために積極的にお金を使わなければと思った(29歳既婚)
- なんとなく自粛してしまっている。経済効果のためには外に出て色々買ったりしたほうが いいのかもしれませんが、そんな気にもなれないし、楽しむ気にもなんとなくなれないので(28歳既婚)
- 節電・計画停電対策の商品を購入で消費意欲は少し増えた(34歳独身)
余震が続く中でのアンケートの実施であったので、約48%のOLが消費意欲が減退している回答をしたが、震災後1ヶ月たったためか、消費意欲が増えたと回答したOLが10%以上にのぼり、消費意欲は変わらないOLと合わせると半数以上の人が震災による消費意欲の減退から抜けつつある結果となりました。
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(n=751)
現在の雇用状況に関するご意見
- 自社に直接被害がなくてもお客様が間接的にでも被害を受けていれば、その分仕事は減り、給料も減ってしまうかも。(27歳独身)
- 転職準備をしていて、途中までいっていた外資の企業が採用を中止になり目途たたずの状態になったため少し不安(26歳独身)
- 仕事も減ってきているし、会社の売上も大幅にダウンするのでおそらく人員削減することがあると思う。私は正社員だからまだ良いが、頑張っている派遣社員の雇用不安ははかりしれなく、そういった意味で不安になることはある(34歳独身)
- これからが本当の雇用情勢が不安になると思うのでひとつの職種だけではなく副業の時代が当たり前になると思う(30歳未婚)
震災により雇用不安に関しては約54%以上のOLが特に雇用不安を感じておらず、震災前より雇用不安を感じている人は24%に留まった。ただし、派遣、契約、嘱託社員だけに限ると33%のOLが震災前より雇用不安を感じており、雇用形態による雇用不安の差が少し出る結果となりました。
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ランチ (n=404) |
夜の外食(女子会、合コン、飲み会など) (n=549) |
これから3ヶ月間(夏頃まで)の外食についてのご意見
- 夜は早く閉めるお店が多いから外食しづらくなった(29歳独身)
- 最初はそんな気分になれず特に予定していなかったが、徐々に戻りつつあるし誘われるようになった(32歳独身)
- スーパーが早めに閉店したり、食材の売り切れなどで、ピザを取ったり、外食が少し増えた(33歳既婚)
- 回数は減りました。また店などのメニューが減りました。やっぱり計画停電など、夜の街灯もへり暗いので一人歩きが心配で減っています(30歳独身)
ランチに関しては約70%のOLが震災による影響はない結果となったが、夜の外食に関しては約60%のOLが頻度が減ると回答し、外食産業に与える影響は小さくないと思われる結果となりました。
美容室 (n=647) | ネイルサロン (n=167) |
エステ・リラクサロン (n=286) |
これから3ヶ月間(夏頃まで)のビューティー系サロンについてのご意見
- 美容室やネイルサロンにいって気分転換するのも大事です!
- 精神的に落ち着かなかったり、震災の影響で業務が増えたため、リラクゼーションが必要(30歳独身)
- エステなどに行っている間に地震が起きたら怖いなといいう気持ちを持つようになった(29歳独身)
- 贅沢をするのは不安だが、こんな時だからこそ気分が上がる事に時間とお金を遣いたい気もする(30歳独身)
約80%のOLが美容室の来店頻度には特に影響がないと回答したが、ネイルサロン、エステ・リラクサロンの来店頻度が減ると回答したOLは30%以上にのぼり、震災によるビューティー系サロンの来店意向に差がでる結果となった。ただ、ネイルもエステ・リラクサロンも60%以上のOLが来店意向に影響がないと回答しており、極端な落ち込みはないと思われます。
習い事(教室、レッスン、ジム等) (n=386) |
レジャー(映画、コンサート、スポーツ観戦 etc) (n=603) |
これから3ヶ月間(夏頃まで)の習い事やレジャーについてのご意見
- 計画停電の影響が出ない限り、変わりなく行きたいと思いますが、電気の消費のことを考えると、あまり派手なことはしたくないと思います。ほどほどに楽しみます(35歳独身)
- こういう時だからこそ、今までと同じように行きたいとこには行き、やりたいことはやったほうが良いと思う。気分が塞ぎがちになるから、増やしたい(29歳既婚)
- もともと習っていたものは、そのまま継続。春から新しい習い事を追加しようと思っていたが、それはいったん保留にしています。地震が落ち着くまでは、早く帰れる日は早く帰宅しようと思うから(33歳独身)
習い事に関しては新しくで何か始めようと思っていたOLの意欲の減退が見えるものの、現在通っている習い事をやめる意向を示したOLは7%に留まり、約60%のOLはそのまま習い事を続ける意向を示しており、習い事に通う意向の減退は限定的な結果となりました。
洋服、靴、カバン、アクセサリーの購入
(n=677)
※洋服、靴、カバン、アクセサリーをほとんど買わない人は除く
購入意向が増える、変わらないと回答したOLをあわせると65%にのぼり、購入意向減少のOLの数を大きく上回る結果となり、消費意欲は依然旺盛である結果となりました。
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テレビを見る時間 (n=718) |
雑誌を読む時間 (n=528) |
ネットをする時間 (n=742) |
テレビを見る時間が増えたと回答したOLは50%以上、ネットを見る時間が増えたと回答したOLは30%以上いて、情報収集手段としてテレビ、ネットの存在が大きいことが顕著に現れる結果となりました。また雑誌を読む意欲の減退はあまり見られず平時とあまり変わらない購読行動が伺える結果となりました。
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(n=751)
夏の旅行ですが、例年は行っていたが、今年の夏の旅行は控えると回答したOLは約10%に留まりOLの夏の旅行に関しては平年とあまり変わらないことが予想される結果となりました。
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3ヵ月後(夏頃)
(n=751)
3ヵ月後(夏頃)の消費意欲の増減に関するご意見
- 予想されている夏場の停電の影響で、週末や休暇の間は関東から離れたいと思ったりすると思う。そうなると、手軽な旅行に出る事を考えるので、消費は増える(29歳既婚)
- 被害のない地域で買いだめ以外の消費を控えるのは景気を落ち込ませるだけで賢明ではない。元々少ない生活費の中でやりくりしているので、今後も消費意欲や傾向が大きく変わることはないと思う(29歳未婚)
- 東京周辺も今の状況ならば、いつまでも暗い気持ちでいるわけにはいかないので買い物意欲くらいは元に戻っているのではないかと思う(29歳未婚)
- 余震さえなければ通常通りの夏を過ごす予定。でも電力が不安(26歳未婚)
6ヵ月後(秋頃)
(n=751)
6ヵ月後(秋頃)の消費意欲の増減に関するご意見
- 時間がたっているので落ち着きを取り戻し3月の地震からの不安な生活からの安堵感を感じられるようになっていると思うので消費意欲も増していると思う(30歳未婚)
- 震災前の消費意欲と変わらないと思う。ただし、防災グッズなどは少しずつ用意したいと思う・消費意欲は戻ってると思います。日本復興の為に消費しようかなとも思っています(30歳独身)
- 少しは回復してるような気がする。控えてばかりだとまたストレスがたまるので(34歳独身)
震災前の消費意欲より増えている、同じになっていると回答したOLは、3ヶ月後(夏頃)では約64%、半年後(秋頃)では75.1%にのぼり、夏から秋にかけて消費が戻る傾向が予想できます。また震災後にもかかわらず、消費が増えると思うと回答したOLは夏、秋ともに10%以上いて、消費意欲の高さが伺えます。
今回のOLマーケットレポートは未曾有の被害をもたらした東日本大震災、首都圏でも計画停電や液状化等の問題に加え、いまだ解決の糸口が見えない原発問題もあり、OLの消費意欲にどの程度影響を及ぼすかを調査いたしました。
消費意欲に関して個別項目にみると、どの項目でも消費意欲の減退がある程度の割合で見受けられるものの、フリーアンサーでは「消費することで日本を支えたい」との力強いコメントが多く、震災後は、今までとは違う気持ちや意向で消費行動をとることが予想されます。消費減退がささやかれていますが、ただ手をこまねくだけではなく、「消費で日本を支える」をキーとしたプロモーションを実施することで、活路が見出せると思われます。