vol.121
OLのためのフリーペーパー「シティリビング」がオフィスで働く女性の消費動向をガッチリ調査。
女性のマーケティングデータが満載です。

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結婚?収入?身体の衰え? 働く女性にとって将来の不安は?
将来の不安とそう思う理由、ライフスタイルの変化に伴う仕事の継続意向を発表
設問
調査概要
- 調査方法:シティリビング メール会員に対するWEBアンケート
- 集計数:597人
- 平均年齢:平均年齢38.8歳(20歳〜59歳)
(20代:7.5%、30代:48.2%、40代:37.9%、50代:6.4%) - 勤務形態:正社員(総合職)22.1%、正社員(一般職)56.6%、契約・嘱託社員 8.0%、派遣社員 13.2%
- 暮らし方:一人暮らし(未婚)30.0%、親と同居(未婚)30.5%、DINKS 20.1%、夫婦と子ども 12.6%、その他 6.9%
1将来の不安について教えてください
(n=597)

2不安に思う理由を教えてください
将来の不安:結婚
- このまま結婚できなかったら、将来孤独になってしまうなぁと・・・(38歳未婚/一人暮らし)
- 結婚するかしないかで、今後の人生が大幅に変わるから。(29歳未婚/一人暮らし)
将来の不安:出産
- 年齢制限があるため。(31歳未婚/親と同居)
- 早く欲しいのになかなか出来ないから。(37歳既婚/DINKS)
将来の不安:子育て
- 子育てにはお金や社会情勢も関係してくるから。(30歳既婚/子ども有)
- 子供を産めるかという理由もあるし、五体満足で無事産めたとしても今の世の中のことを考えると育てていく
のに不安を感じる。(33歳未婚/親と同居)
将来の不安:給与・収入
- 世界を含めて景気が悪すぎるので、自分の会社も将来どうなるかわからないから。(43歳未婚/一人暮らし)
- このままの給与で将来生活できるのかと思うから。(30歳既婚/子ども有)
将来の不安:今の仕事の継続
- 子育てをしながら続けるのが苦痛になってきたから。(37歳既婚/子ども有)
- 再就職が難しい年齢になってきたので。(38歳未婚/一人暮らし)
将来の不安:仕事のスキル・キャリアアップ
- 将来像が描けない。(38歳未婚/一人暮らし)
- 女性が活躍できる機会がないから。(25歳未婚/親と同居)
将来の不安:親の介護
- 仕事をしながらきちんと介護ができるかどうか、また金銭面でも心配だから。(39歳未婚/親と同居)
- 自分の生活でいっぱいいっぱいだから手もお金も回るか分からない。(32歳既婚/DINKS)
将来の不安:年金
- 年金制度の改定がこれからも予想されるため、将来のプラン形成がしづらい。(33歳既婚/子ども有)
- 払ってはいるけどもらえるのか、老後の生活が不安。(36歳既婚/DINKS)
将来の不安:身体の衰え
- 自分が病気になったら何もできないので。(31歳未婚/一人暮らし)
- 毎年体力の低下が感じられるから。(38歳未婚/親と同居)
将来の不安:健康・病気
- 子どもがいないので、病気の看護など夫婦のみで対応しなくてはならないから。(39歳既婚/DINKS)
- 体が健康なら何をしても頑張れるけど、病気だと働けないしお金も稼げない上に支出も多いので。(37歳既婚/子ども有)
将来の不安:老後の孤独
- このまま未婚だった場合、もしくは結婚しても配偶者が先になくなった場合は、老後をひとりで過ごすことになるので淋しい生活になると思うから。(33歳未婚/親と同居)
- 一人で生きてゆくとなるとどうしても避けられない問題だから。(37歳未婚/一人暮らし)
将来の不安:自分の葬儀・お墓
- 独身なので最期にどうなるか不安だから。(42歳未婚/親と同居)
将来の不安:日本の景気・経済
- 給与はたいして上がらないのに、給与から控除される健康保険料も厚生年金保険料も毎年高くなっていくし、
消費税もUPしそうだから。(43歳既婚/DINKS) - 世代的にいろいろ経験してきたが、不況の長引きからなかなか抜け出せないので。(41歳既婚/子ども有)
将来の不安:地球環境
- 将来子供達に安心して暮らせる地球が残っていると思えない。(24歳未婚/親と同居)
3ライフスタイルの変化と仕事についてどのように考えているか教えてください
(n=597)

4住宅の購入について教えてください
(n=597)

5現在加入してる保険について教えてください
(n=597)

6現在行っている資産運用について教えてください
(n=597)

自分の今の状況(年齢・未既婚・暮らし方)や社会情勢などによって、変わっていく将来。オフィスで働く女性がどんなことを不安に思っているのか、またどうしてそう思うのかを調査いたしました。
将来の不安は、やはり「お金」と「自分の身体の変化」に関わってくること
将来の不安に関して予め設定した14項目について4段階で不安感を聞いたところ、「とても不安だ」のポイントが高い順に1位「年金」、2位「身体の衰え」、3位「日本の景気・経済」、4位「給与・収入」、5位「健康・病気」という結果に。生活していくために絶対に必要な「お金」と、皆平等に訪れる「加齢による自分の身体の変化」に関することが将来の不安につながっていることが伺えます。
将来の不安に関して、それを不安に思う理由は「自分の未体験の領域や年齢的なもの」と「先行き不安な家計の収支」
「とても不安だ」のポイントに関して、未婚(一人暮らし・親と同居)と既婚(DINKS・子ども有)の差異(未婚>既婚)が大きいのは、「結婚」「出産」「子育て」「給与・収入」「親の介護」「老後の孤独」。未婚にとっては、未体験のものや年齢的にリミットがあるもの、そして仮に結婚しなかった場合に色々なものを自分で背負っていかなければならないことが不安の理由になっています。また、未既婚ともに「とても不安だ」のポイントが高いのは、「年金」「身体の衰え」「日本の景気・経済」。会社の経営状況や国の制度の改定による「収入源と支出増」が不安の理由になっていることが伺えます。
様々な不安を抱える働く女性たち。仕事の継続意向は高く、不動産(住宅)所有率は30.4%。皆何らかの保険に加入。
ライフスタイルの変化(結婚・出産・子育て・子どもの受験・親の介護)に伴う仕事の継続意向(「仕事は変わらずに続ける」+「仕事内容を変えても働きたい」)は、低いものでも45.9%(子どもの受験)、高いものでは70.2%(結婚)。「マンション・戸建の所有率」は30.4%で、「マンション・戸建の購入意向率」は21.3%と、購入者+購入意向者で半数以上を占める結果に。現在加入している保険に関して、50.0%以上は「生命保険」「医療保険」、20.0%以上は「ガン保険」「年金保険」「火災保険」と、皆何がしかの不安対策を講じています。逆に資産運用に関しては、「資産運用はしていない」が55.6%とあまりリスクを冒さない保守的な面があることが伺えます。
これからの各企業のサービス・商品にとって、「将来の不安を少しでも軽減できる」ということが、働く女性たちを取り込む大きなポイントになってくると思われます。