![マーケターの視点](img/title_shiten.gif)
ミセスの「時間や手間は省いても、
出来栄えは上々に…」を
かなえる商品が受賞
くらしHOW研究所所長 河上多恵子 |
キーワードは
「早い・安い・手間なし!」
各部門のノミネート商品を決める審査会で、今年の「助かりました大賞」のキーワードは「早い・安い・手間なし!」だな、と感じました。ミセスは、家事に育児に仕事に遊びに…と、日々忙しい。だから朝、夫や子供を外へ送り出してから、「自分だけ」に課せられた負荷(家事など)を、いかに効率よく、短時間でこなせるかにアンテナを光らせ、そのためのちょっとした投資(新製品購入)は惜しまないものです。 |
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出来栄えには妥協したくない「ミセス=消費者」
時短や簡略化はしても、出来栄えには妥協したくないのが、「ミセス=消費者」のシビアなところ。従来のもみ洗いが不要で、部分汚れが簡単に落ちる「アタック シュッと泡スプレー」や、柔軟剤入りの洗剤「ボールド」、いろんな場所の掃除に使え、ピカピカになる「ウェーブマルチワイパー」が選ばれたのは、まさにこうしたミセスの「ツボ」にハマっていたからでしょう。
また、昨年は食関連で不安材料が多かったためか、食品部門では「体にいいものを納得して買いたい」というニーズに見合った商品が大賞を取っています。栄養素、成分が分かりやすいパッケージも商品購入の分かれ目のようです。
サービス部門では、「59円」「50円」といった価格の安さに引かれ、乗り越し精算の手間が省ける「スイカ」、時間を気にせず買い物できる「スーパーの深夜営業」が受賞。
こうして見ると、ミセスは、快適に暮らせる商品やサービスにとても敏感で、使い方も上手。改めて、そのパワーを感じますね。 |